中国と欧米の映画に対する温度差が特に顕著なスター・ウォーズ。世界に遅れて2018年1月5日に中国で公開された 「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の、深センでの公開初日の混雑具合はどれくらいだったのでしょうか? 深センのエリアでも特に外国人率の多い蛇口エリアにある海上世界の有名なIMAXシアターに行って現地の雰囲気をつかんできました。
中国は一年間に上映可能な外国映画の本数が限られているため、前作と同じように「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(中国語:「星球大战 最后的绝地武士」)は世界に遅れること約3週間後の2018年1月5日に公開されました。
とは言っても世界ナンバーワンの興行成績を持つ超有名な映画です。
深センは香港へのアクセスがとても良いため(特にスターウォーズ大好きな欧米人達は)一足先に香港で観たとしても、もしくはクリスマスホリデーで故郷に帰ったタイミングで観たとしても、ネットで作品が酷評されていたとしても、
それでもやはり観たい人はまだまだいるはずです。
深センですから海外の文化に精通していても国外に出られないたくさんの中国人の若者なども観たいと思っているはずです。
では、実際のところ公開初日はどれほどの熱狂度だったのでしょうか?
今回は深センの中でも外国人率の高いエリアでハリウッド映画を積極的に上映している海上世界(蛇口)のIMAXシアター「卢米埃深圳汇港imax影城」で鑑賞し、劇場内の雰囲気を確かめてみました。
このシアターの入っている建物自体が海上世界駅の出口と直結していて非常にアクセスが良いのと、輸入食材を多く取り扱っている高級スーパー「Ole」が隣接しているため、日本人を含む外国人にとっては非常に便利な場所なのです。
施設も綺麗です。オススメ。
熱狂度
それなのに…結論から言うと…熱狂度は皆無です。
どれくらい皆無なのかというと…
340席中48席しか埋まっていないのです。わずか14%!!
繰り返し言いますが、公開日ですよ?
平日(金曜)昼間とはいえ、世界ナンバーワンの興行成績を持つ超有名シリーズですよ?
ちなみに、その後の時間の空席数は…
340席中45席… 13%に減った…
夜の上映は、340席中142席... 結構増えたけど、それでも42%...
もちろん、オンラインじゃなくて直前にカウンターで買う人もいるとは思いますが
それにしても寂しい数字。
冒頭に書いた通り、様々な要素で中国においてスター・ウォーズが苦戦するのは予想されていましたが、まさかここまでとは思いませんでした。
個人的には、気軽に国外(香港)に出て一足先に国内で上映されていない映画を見れてしまうという深センの素晴らしいメリットが、今回は逆に働いてそれが一番大きな要因になったのかなと推測しています。
せめて全世界同時公開できていれば結果はずいぶん違ったんじゃないかな?
次回は、中国(深セン)の映画館で驚いた点を4つ取り上げていきます。近日公開予定です!