中国に仕事か旅行で来るとき、多くの人が不安に思うのが医療です。 現実として、ローカルの病院は衛生面で不安があったり、大病院は長時間待たされます。 なにより、言語面での心配が大きいのではないでしょうか。 今回は、そんな日本人の不安を解消してくれるサービスを提供している 「深セン Vista-SK 国際医療センター」を訪れ、 日本語堪能な王艶先生から深センの医療についてインタビューしました。 (インタビュー日:2018/8/22)
目次
Vista-SK 総合担当医 王艶 先生
日本 東北大学医学博士。中国医科大学教授。
東北日本大学特別研究員。
中国・日本の臨床医学と研究に30年以上の経験を持つ。
心血管に精通し、日本語での丁寧な診察を行なうことで有名。
深セン在住の日本人患者から絶大な信頼を寄せられている。
常駐医師や、日本とのかかわりについて
ー まず、当クリニックに在籍しているお医者さんは何人いますか?
現在、約4名の医師が常駐しています。
他にも数名、他クリニックで勤務している専門医が週に数回当院を訪れて、非常勤医師として治療を行なっています。
ー 王先生は常駐医師の一人ですが、日本語がお上手ですね。先生の経歴を教えてください。
1983年に、中国医科大学を卒業し、附属病院に勤務しました。その後、平成元年にJICA特別研究員として、日本の東北大学医学部に留学し、神経内科・脳研究を行いました。医学部を修了後も日本にとどまり、合計15年日本に滞在しました。
2005年に深センに戻り、中国医科大学附属病院の特別教授として仕事をするかたわら、日本人を迎えて国際医療関係の仕事を行いました。
ー 日本に15年もおられたんですか?
はい。けっこう長いですよね(笑)
日本の留学経験から、日本人の生活習慣を深く理解できるようになりました。外国にいると医療に困ることが多いので、日本の方が中国で生活するために安心できる医療サービスを提供したいと考えています。
クリニック利用者・対応科目・設備について
ー Vista-SK 国際医療センター は日本人対応病院として深センの中でも有名ですが、月にどのくらいの方々が当クリニックを利用されていますか?
月におよそ180人ほどの日本人が来院しています。
ー 月に180人ですか!すごく多いですね。建物を見回すと非常に広く感じますが、何科に対応しているのでしょうか?
内科・外科・婦人科・小児科・歯科…ほぼすべて網羅しています。
日本の方は特に内科と歯科をよく利用されますね。簡単な日帰り手術もここで行なうことができます。
大きな手術や専門医を必要とする場合は、信頼できる病院を紹介しています。
ー 緊急対応もしていますか?
はい。緊急対応も行なっています。
グリーンチャンネルという、香港・北京をはじめとする世界中の様々な病院の提携による遠隔緊急対応を行なっています。
(編集者追記:日本語での的確な言葉がないのですが、病院同士で連携しあって専門外の患者さんを助ける取り組みがあるそうです。また、地元にいる患者さんのかかりつけ医とビデオ通話で連絡を取る取り組みもされているようです。詳しくは受付まで)
医療費は?
ー 実際に見学したところ、非常に綺麗で設備も整っていました。当クリニックで医療を受けるのは安心だと感じましたが、やはり医療費が気になってしまいます。保険は効くのでしょうか?
損保ジャパン・東京海上・クレジットカード付帯保険など、海外旅行保険を含め各種保険に対応しています。
保険がない方でも、日本の国民健康保険・社会保険請求の手続きを行なうことができるので、日本帰国後に診療費の7割を請求でき、後日還付されます。
(編集者追記:手続きの方法が分からない場合は、(+86)755-3689-9689 に電話すると専門の担当者が教えてくれるそうです)
健康診断も!
ー 健康診断も行なっていますか?
はい。定価の三分の一の価格で受けられるコースをご用意しています。もし追加項目があれば、半額で受けることができます。
他にも何か気になる点があれば、無料で相談ができます。
(編集者追記:定価は5700元のところ、三分の一の価格(男性:1900元、女性:2000元)のコースで診断を受けられるそうです。他にもニーズによって診断科目を選択でき、その場合は800元から診断できるとのこと。詳しくは受付まで。診察のクオリティを維持するために、利用可能人数は1日最大30人までとのことです。)
WeChatで緊急連絡ができる!
ー 患者さんはどのように連絡を取っていますか?WeChat(微信)などで手軽に連絡を取ることはできるのでしょうか?
はい。困った時に問い合わせられるWeChatのグループがありますし、必要な方には私のWeChatをお知らせすることもできます。
例えば、数日かかる精密検査の結果なども分かり次第すぐにWeChatでご連絡することができます。
診療時間・連絡方法について
ー 診療時間を教えてください。
Vista-SKの診療時間は9:00-21:00ですが、患者様の状態によっては深夜まで対応することも可能です。
(編集者追記:大抵のクリニックは18:00まで、長くても20:00で診療が終わってしまいます。そして昼休みの時間も長い(2時間)のですが、Vista-SKは交代で休憩を取っているためか休診時間というものがありません)
ー 入院はできますか?
入院はできませんが、必要なら入院が可能な信頼できる病院を紹介できます。通訳者が付いていますので安心です。
ーVistaで治療を受けたい場合に、どうしたら良いですか?
お電話一本いただければすぐに対応いたします。電話なしで直接来ていただくこともできますが、電話していただけるなら待ち時間ゼロで診療を受けることができます。
ローカルの病院だと長い時間待たされる場合が多いですが、Vista-SKはドクターのスケジュール管理がしっかりしているので、予約していただいた患者様のために時間を空け、安心して医療が受けられるようにしています。
深センで日本の方々の助けになりたい
ー これから深センに来られる方、Vista-SKの医療に興味のある方にお伝えしたい点はありますか?
私にとって、日本は第二のふるさとです。留学時は、勉強など日本の方々にたくさんお世話になりました。今度は深センで日本の方々の助けになりたいと思っています。
仕事で深センに短期滞在をする方は増えていますが、滞在中に怪我をしたり、風邪を引いてしまったり、中華料理でお腹を壊してしまったり、予期せぬ事態が生じたときにしっかりサポートできるよう日本語の話せる受付スタッフや看護士も常駐していますので、最初から最後まで日本語でサービスを提供することができます。
また、帰りは受付からタクシーを呼ぶこともできますので、安心してご利用ください。
(編集者追記:行き帰りのタクシー代も出るそうです。行きのタクシー代は運転手からレシートをもらって受付に提示してください。帰りのタクシー代の場合は次回診療時にレシートを受付に提示する必要があります。DiDiを利用した場合はアプリからレシートを表示できるので、受付にメール送信すればOKとのことです。詳しくは受付まで)
編集者後記:
中に入るとホテルのような佇まいで、サービスも至れり尽くせりのVista-SK。保険対応のためキャッシュレスで医療を受けられるので深センに来る欧米人からも評判が良いそうですが(もちろん英語も対応しています)、王先生はもっと多くの日本人に当クリニックを利用してもらいたいとの願いを持っていました。旅行や出張などでこれから深センに来ようとしている方は、もしもの時のために当ページを保存しておくことをオススメします。施設内の見学はいつでも可能(もちろん日本語で案内してくれる)で、イベントも度々行なっているそうです。当サイトでも情報をお伝えして行きます。
問い合わせ、アクセス方法
Vista-SKの問い合わせ、アクセス方法はこちらから:
電話番号 (9:00-18:00 日本語対応): (+86)135-1066-9860
WeChat(微信): < 担当 Tammy > tammybobo
Email:
ryowakabayashi@vista-sk.com
住所: 中国深圳市南山区学府路軟件産業基地4棟C座裙楼4層 (スターバックスの上。中国工商銀行横の専用エレベーターで4階へどうぞ)