学生とともに最先端の技術(ドローン・画像認識・自動運転・ディープラーニングなど)をロボットに組み込んで、世界の舞台で戦うのは技術者としてすごい経験になりますね。ただ予算の問題など色々な課題点はあるようで、現在はスポンサーシップや参加する大学/高専を募集しているところなのだそうです。
すごく将来性のあるこの分野。詳細は以下のリンクをどうぞ↓
深センの有名日本人コミュニティ「ニコ技深圳コミュニティ」で毎月実施しているオープンデイが、日本人経営電子機器工場「JENESIS」にて5/13に開催されました。
満員御礼(!)で、今回は「Makeblock」東野 万美さん、「DJI ロボマスターズ フクオカ ニワカチーム」石田 洋子 さん、「インターネットプラス研究所」澤田 翔 さんといった豪華ゲストのお話を聞くことができました!
簡単ですが写真を交えてご紹介します!
過去の開催記事はこちらから↓
目次
JENESIS代表 藤岡さんの会社説明。
JapanTaxiの端末やポケトークの端末など、日本で有名なIoT製品をここJENESISで製造しています。日本企業は小ロットでも品質基準がとても高く、中国の他工場では敬遠されがちな案件を請け負っています。
近年は日本のスタートアップからの案件も非常に増えていて、ブルーカラーの人手がいつも足りないのだそうです。JENESISの工場は(南山区に限りなく近い宝安区にあり)土地代も安くはないのですが、労働者を手厚く保護しているとのこと。
例えば一般の工場女子寮では8人部屋にシャワーが1つ、しかもガスなし…といった環境がザラにあるようですが、それだと仕事が終わって順番にシャワーを浴びると一番最後の人が夜中になってしまう。そういった不便さを少しでも軽減させるように、シャワー室を2つ設置したり、ガスも通したり、環境を良くする工夫をしています。
そのため、JENESISの離職率は驚くほど低いのだそうです。通常、中国では春節期間中実家に戻り、そこでもっと条件の良い仕事の情報を耳にすると容赦無く比較してすぐに会社を辞めるというパターンが多いのですが、JENESISの従業員は辞めないという…これは本当に環境が良いからなんですね。
今回は、売れに売れているポケトーク!
フル稼働でしたね!
続いては、Makeblockマーケティングスペシャリスト 東野万美さん
近年、お子さんにプログラミングを教えるための「プログラミング教育」「STEM教育」「STEAM教育」という言葉を耳にしますが、Makeblockは深セン発のスタートアップ企業で、プログラミング教育用のロボットやおもちゃ、ゲームやドローンも作っている今大注目の会社なのです!
スマホやiPadなどのタブレットでパズルを組み合わせる感覚でプログラミングができたり、プログラミングできるドローンもあるのだそうですよ!大人が遊びたいですね!
世界中の学校や教育機関でこのMakeblockの製品が使われているそうで、グッドデザイン賞も受賞しています。
日本でも大阪市などの行政や大学との取り組みも行なっているとのこと。日経新聞やフジテレビなど各媒体にも取り上げられて、2020年度からのプログラミング必修化に向けて注目されています。
この製品、どこで売っているかというと
日本ではネット販売だけでなくヨドバシカメラやイオン、伊勢丹でも取り扱っているのだそうです。
日本語公式サイトはこちらから!
続いては、ニワカソフト株式会社の石田洋子さん。
石田さんの活動はとても面白く、DJIが主催する世界最高レベルのロボットバトル大会「ROBOMASTER」の、日本唯一の出場チーム「フクオカ ニワカチーム」を率いています。
ROBOMASTERの会場は、深セン最大のスポーツアリーナ「Shenzhen Bay Stadium」!(深圳湾万象城のすぐ近くです)
eスポーツが世界的に注目され始めている中、この「ROBOMASTER」 の日本出場チームを増やそうと、日本地区戦のプロジェクトを始動したとのこと。
学生とともに最先端の技術(ドローン・画像認識・自動運転・ディープラーニングなど)をロボットに組み込んで、世界の舞台で戦うのは技術者としてすごい経験になりますね。ただ予算の問題など色々な課題点はあるようで、現在はスポンサーシップや参加する大学/高専を募集しているところなのだそうです。
すごく将来性のあるこの分野。詳細は以下のリンクをどうぞ↓
そして、インターネットプラス研究所の澤田翔さん
澤田さんは、これまで複数のITベンチャー企業を立ち上げてEXITまで経験している方ですが、現在は中国語習得のため深圳大学に留学中です。
留学期間中に「インターネットプラス研究所」を立ち上げて、インターネットの社会実装に関する研究を進めておられます。
実はデータを見ると、日本は一番テクノロジーに信頼を寄せられていない、そしてデジタル世界に希望を持てない、という調査結果が出ているのだそうです。
また、テクノロジーを学ぶ時間が足りないと考える人や、テクノロジーによって仕事が奪われると感じる人の比率も多いとのこと。
そこでインターネットプラス研究所では、テクノロジーを社会に実装する方法を研究し、その成果を社会に還元してイノベーションを活性化したい、と考えています。
簡単にいうと、今あるテクノロジーを社会に根付かせる、ということなのですが、具体的にどうするかというと…
キャッシュレスその他テクノロジー先進国の中国で普及しているサービスを研究してレポートしたり、起業家などの活動支援をするのだそうです。
また、今ある技術を活用して、簡易なIoT製品を作る事例(洗濯機を改造してスマート化する、とか)なども紹介されました。
これらの記事は必見です!
インターネットプラス研究所のfacebookページはこちらから↓
そして、ニコ技深圳コミュニティの高須さん
盛りだくさんの各地での活動報告に加え、高須さんの数々の知見もお聞きすることができました!
今回話されたゲストの方々は、どれも分野は違えど世界的に注目される技術研究の第一線で活躍しておられるので、初めて聞くことだらけでしたがものすごく勉強になりました!
夕食会場は、JENESIS工場のすぐ近くにある「百悦轩」というお店。
お食事前だったらすみません!
ここ、本当に美味しかったです。
お店のリンクはこちら↓
私を含め、日本人の多くは初対面の方々に対して気を遣うので、会が始まった頃は静かでしたが、会食が終わる頃には皆さんすごく打ち解けられていて、このコミュニティの力の強さを感じました。
藤岡さん、高須さんのスムーズな引率・コーディネイト…流石です!
次回開催は…華強北のSEG Makerspaceにて開催します。もちろん豪華ゲストも登壇予定!次回も楽しみですね。
参加希望の方は、下記のfacebookページの「参加予定」にチェックを入れてください。
予定がまだ未定の方は「興味あり」にチェックすることをお勧めしますが、定員に達すると締め切ってしまうのでお早めに!
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