深センや日本で、インターネットの社会実装について研究をしている「インターネットプラス研究所」が、5/21(火)の夜に誰でも参加可能な新しい試みを行います。その名も「オンラインオープンデイ」!
深センの最先端の情報に触れる機会となるこのイベント。どんなことが行われるのでしょうか?
というか、そもそも「インターネットプラス研究所」とはなんでしょうか?
「インターネットプラス研究所」とは
これは、2015年3月に李克強首相が「互聯網+(インターネットプラス)行動計画」というものを発表したことが発端になっています。これは簡単に言うと “インターネットと他の産業を結びつける” ために連携する活動(インターネット+●●)のことです。
この言葉は、当時の流行語トップ10にも選ばれて注目を浴びたのですが、それから4年経過した今、中国ではスマホで買い物ができる(微信/支付宝など)ので財布がいらなくなり、いつでもどこでも簡単に商品が購入でき(淘宝など)、出前サービスも充実し(外卖など)、手軽にシェアサイクルを利用でき(Mobike/ofoなど)、簡単にタクシーも呼べ(DiDiなど)…といったようにインターネットサービスの発展によって人々の生活が豊かになりました。
日本ではようやく政府がキャッシュレスを推進し始めたレベルですが、中国はこの技術を活用してイノベーションが推進され、消費が拡大し、経済成長の後押しとなっていますね。
既存の産業がどんどんアップグレードされていくこの流れは日本にとって参考にしなければならない点が多いですが、中国の中でも最先端を行くここ深センで、IT/経済/産業の面でトップレベルの知識・経験を持つ日本人4名によって設立されたのが「インターネットプラス研究所」なのです。
メンバー情報
この4名の情報は以下の通り
澤田 翔(所長・発起人)
- 連続起業家。ブロックチェーン技術・Webサービス・アプリ開発エンジニアでもあり、日本で数々のITベンチャー企業を立ち上げ、成功に導いた手腕を持つ。現在は深圳大学に語学留学するかたわら、スタートアップのコンサルティング・技術支援を継続中。
高須 正和(副所長)
- 「ニコ技深圳コミュニティ」発起人。MakerFaire 深圳、MakerFaire シンガポールの運営メンバー。Maker向けツールの開発/販売をしている株式会社スイッチサイエンスのGlobal Business Developmentとして、中国深圳をベースに世界の様々なMaker Faireに参加。 連載、著書「メイカーズのエコシステム」「世界ハッカースペースガイド」など
伊藤 亜聖(首席研究員)
- 東京大学社会科学研究所准教授。中国経済を専門とし、深圳大学中国経済特区研究中心訪問研究員。著書に「中国S級B級論 ―発展途上と最先端が混在する国」「現代アジア経済論 — 「アジアの世紀」を学ぶ」など
藤岡 淳一(主任研究員)
- 株式会社ジェネシスホールデイングス 代表取締役社長、創世訊聯科技(深セン)有限公司 董事總經理。KDDI∞Labo社外アドバイザーを兼務。2011年に中国・広東省深セン市で起業し電子製品の工場を経営。主に日本企業のICT・IoT製品の製造受託に取り組み、スタートアップ企業の支援を続けている。著書は「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム」
そうそうたるメンバーです…
目的
この「インターネットプラス研究所」、どんな目的があるのでしょうか?
上記で述べた、インターネットによる各産業のアップグレードに関して体系的に研究したり発表したりする取り組みは世界でもまだ例がないそうです。でも確実に多くの可能性を秘めていて世界を変える分野のため、今回「インターネットプラス研究所」を発足させた、というわけです。
研究テーマは「インターネットの社会実装」というもの。
インターネットを社会実装してきた先行事例を研究して発表したり、社会問題の解決にインターネットをどう活用するか、といったことを調べてシェアしていきます。
主に、以下のfacebookページ内で活動しています。気になる方はフォローをどうぞ!
(インターネットプラス研究所に関しては、先日当記事でも少しご紹介させていただきました)
オンラインオープンデイの概要
時代の最先端を研究し続ける「インターネットプラス研究所」。今回新たな取り組みとして「オンラインオープンデイ」を開催するとのこと!
…オンラインオープンデイ?
オープンデイって、オフィスや学校などの施設に(ほぼ)誰でも訪問できるイベントのことですよね?…オンラインでオープンデイとは?
以下、インターネットプラス研究所からの説明です。
インターネットプラス研究所の活動をより広く知っていただき、また皆さんの生の声を聞く機会としてオープンデイを開催していくことにしました。
今回はZoomというインターネット会議システムをつかった「オンラインオープンデイ」に挑戦してみます。Zoom は YouTube Live やニコ生のように映像と音声をライブ視聴できるだけでなく、視聴されている皆さんがカメラとマイクを使って番組に参加することもできます。(もちろん皆さんのカメラはデフォルトではオフです。お気軽にどうぞ) 気になっていることがある方は、是非質問してみてください。 (リアルでのオープンデイも追って計画します)。
テレビの生中継のような見るだけのイベントではなく、双方向で参加できるんですね。まさにインターネットプラス!
しかも、スマホ(PC)とネット環境さえあれば誰でも参加できるとのこと!
今回の内容は?
記念すべき第一回は…
「QRコードの社会実装」について興味深い話が聞けるそうです。
キャッシュレス・QRコード決済といえば、ご存知の方も多いかもしれませんが少し前にインターネットプラス研究所の以下の記事が話題になり、バズっていましたね。
日本もなんとかしてこの波に乗ろうと各方面で頑張っていますが、この分野で先頭を行く中国でどんなことが起きているのか、わかりやすく説明された記事でした。
今回のオープンデイに備えて、この記事を読んでおくことをお勧めします!
日時
日付:5/21(火)
時間:
(北京時間)18:00-19:00
(日本時間)19:00-20:00
日本時間では19時から、深セン時間では18時からです。時差にご注意を!
参加方法は?
非常に簡単です。
まず、以下のサイトから申し込みを!
リンク先を開くと、以下の画面が出てきますので、名前とメールアドレスを入力してください。
そして「登録」をクリックして完了です!
「ZOOM」アプリをインストール
オープンデイ開始前に、「ZOOM」アプリをインストールしておくと快適に視聴できるとのことなので、インストールすることをお勧めします!
場所問わず無料でどなたでも参加できる、まさにインターネットを最大活用したこのイベント。ここから新しいつながり・アイデアが生まれる歴史的な日になる予感!
定員は先着順で100名ですので、この機会にぜひ参加してみてください!