先週末(6月29日)、海上世界にて「南山国际化交流中心」(Nanshan International Cultural Exchange & Service Center) グランドオープニングセレモニーが開催されました。
当セレモニーでは南山区委書記も駆けつけ、今までにない大規模なイベント(政府系イベントなので暑い中でも大半がスーツなどのフォーマルな姿)だったのですが、この施設は一体どんな目的で建てられたのでしょうか?
これは、深セン在住の外国人のために建てられたと言っても過言ではない施設なのです。当イベントではテンセントの新本社や去年建てられた人才公園などの見学も行われました。
目次
「DISCOVER 南山」
まずはじめに、「DISCOVER 南山」という初のイベントが市内で行われました。これは外国人が南山での生活を良く知り、適応していくのを助ける目的でスタートしました。
このツアーでは外国企業の上級管理職、外国人教師、学生等深セン在住の外国人代表者35人が南山区を代表する施設(南山区政府・テンセント本社・深圳人才公園・蛇口外国人管理サービスセンター・南山国際化交流中心)を順に訪問しました。
テンセント社訪問
深センで最も有名なIT企業のひとつ、テンセント。
普段は本社の見学は中々できませんが、
超楽しそう。。。
人才公園
人才公園(SHENZHEN TARENT PARK)は、去年オープンしたばかりの見晴らし抜群の公園です。
深圳人才公園については、以前に(少し)取り上げました↓
深センを代表する建物も一望でき、広々として風もよく通るので毎日たくさんの人が利用していますね。
蛇口外国人管理サービスセンター(MSCE)
蛇口外国人管理サービスセンター「蛇口境外人员管理服务中心(Management and service center for Expats)」(MSCE)は、2017年6月28日に設立されました。
深圳政府蛇口地区事務所が運営し、深圳公安局南山支部の出入国管理局の認可を受けているこのセンターが開設される前は、蛇口エリアに住む外国人は住居登録をする際に各派出所で手続きをする必要がありました。
当施設は住居登録をはじめとする外国人のサポートを専門で行なっています。(手続きもスムーズでいつも助かっています)
その施設も、ついに2周年!
南山国際文化交流サービスセンター
深センの中でも特に外国人の多い南山区エリアで、政府が外国人のために今最も力を入れているのが、この「南山国际化交流中心」(Nanshan International Cultual Exchange & Service Center)。
ここは、ただのコミュニティスペースではなく深圳公安局南山支部管轄の新しい文化交流センターとなります。
グランドオープニングセレモニー
セレモニーには、150人以上の外国人と中国人が出席しました。
ホストを務めたのは、海上世界TerraceオーナーのLeon氏と、Yu Jing氏。
南山区に住む外国人の数は、約28,000人!深センの外国人人口の 44%を占めているのだそうです。
南山区政府関係者も多数参加。
写真は南山区委書記の 王强(Wang Qiang)氏
他にも、招商街道党工委書記の刘理氏や、深圳市委外事办公室主任 蔡颖氏もスピーチを行いました。
アート・文化イベント
南山国際文化交流センターは、2018年11月から地域向けに一連のイベントや活動を行なっています。
来場者は、楽器演奏・ティーアート・国際的な合唱団のパフォーマンス・ドローイングセッションなどを楽しみました。
交流の機会も
参加者は特に南山エリアで活躍する外国人。ここまで大規模で一堂に会するイベントは中々ありません。
当施設では、過去に以下のようなイベントを行いました。
- 中国の琴体験
- 中国語レッスン
- 中国人・外国人の子供を集めたイースターイベント
- 地域住民向けの無料英会話教室
他にもたくさんの小規模イベントが行われています。
当センターは、約870平方メートルのスペースを利用してコミュニティとして活用でき、英語を話すソーシャルワーカーも勤務しているので、良質のサービスを提供することができています。
今後の展望は?
当センターは、中国人と外国人をつなぐ深セン最大の国際文化交流プラットフォームという位置付けで活動します。
例えば、政府の政策に関するコンサルティングや、中国語・英語のニュース、また行政に関する指示や公開イベントの情報をWeChatの公式アカウントやWeChatグループを通じて発信していくとのこと。
加えて、外国関連法に関する無料法律相談会を開催したり、初の英語版のごみ分類ガイドブックを発行しました。
同センターは蛇口人民病院と連携し、外国人向けの初の医療ガイドブックの発行や、バイリンガルガイドサインの設置、医師の診察支援、ボランティアと提携してバイリンガルサービスを提供したり、国際化されたヘルスケアサービスパターンを作成していくことを計画しているのだそうです。
他にも、琴・中国茶・アートなどの文化学習コースを提供し、外国人が伝統的な中国文化を理解し、学ぶことができるようにサポートします。
また、深センで初めてのバイリンガル展「国際文化展」と「国際フォーラム」を開催し、中国と外国の文化の交流を促進させます。
中国の伝統文化をプロモーションしながら、中国や西洋の祝日も祝い、「一つの世界」としての雰囲気を盛り上げていくのだそう。
そして、国際ボランティアの体制を構築しました。ボランティアチームには60人のボランティアが参加し、25名の国際ボランティアが活躍しています。
影響力のある外国関連団体、企業、住民代表をコミュニティに呼び込んで、オープンで包括的な近隣環境を作り出し、常に国際化を模索するとのことです。
この施設、日本にもよくある市民センターのような地域コミュニティの域を超えた、かなり本気のプラットフォームで今後も拡大を続けていくと思われます。
実は、Shenzhen Fanもこのボランティアチームのメンバーに入ってまして、いま色々な計画が同時進行中です。時期が来たらお知らせします!
アクセス・ロケーション
営業時間:
月曜ー金曜
9:00-12:00 / 14:00-18:00住所:
南山国际化交流中心
Nanshan International Cultural Exchange & Service Center
深圳市南山区望海路海上世界双玺花园一期一层
1st Floor, Imperial Park I, Wanghai Road, Nanshan District, Shenzhen最寄駅:
(2号线)海上世界A出口電話:
0755-2161-2083メール:
nsicesc@163.comWeChat:
NSIC南山国际化交流中心
参考リンク: