現在日本でなぜか爆発的な人気のタピオカミルクティー。日本は一過性のブームで終わってしまう可能性がありますが、中国・深センでは数年前から定着している感がありますね。
しかし、このタピオカドリンクにも偽ブランドが出現していて、本家が注意を促していたりします。
いわゆる「山寨」というやつですが、royaltea皇茶 / The Ally / 贡茶 GONG CHA / 1點點 などの有名ブランドを真似して「それっぽい」店を出しています。
今回は、その中の一つ「1點點」をご紹介します。
1點點の偽ブランドは、少し前から深セン市内に数店舗出現していて、巧妙に本家っぽく営業していました。
目次
「1點點」とは
本家ブランドは、台湾発祥の「1點點」。中国各地に店舗を展開している人気ブランドです。
1994年に台湾で創業し、2011年までに直営店・フランチャイズ店合わせて150店舗にまで拡大し、2011年に上海に進出、その後中国全土に展開中とのこと。
タピオカ業界では老舗の部類に入りますね。
ロゴの字体は「1㸃㸃」なのですが、
公式サイトではこの漢字ではなく「點」の方を使用しています。
「點」は「点」の繁体字で、公式サイトでもこの文字を使用しています。
一方、ロゴの字体「㸃」は、点の"異体字" となり、恐らくデザイン上の関係(下の点がタピオカを連想させますね)でロゴにだけこの漢字を採用しているようです。
(当記事も公式と同じように「1點點」で統一します)
偽ブランドは「垚燚 1點點」
そしてこちらが偽ブランド。
1點點の前に「垚燚」が付いていますね。
この店舗の看板は違いがはっきり分かりますが、本家の注意書きを見ると…
本家の注意書き
本家のレジ前には、こんな注意書きがあります。
1點點の前に(うっすらと小さく)「垚燚」と書いている店があり、消費者を混同させているとの注意喚起。
中国のネットでも「"垚燚"の文字が見えないから区別がつかない」との声が多数見られます。
この「垚燚」の文字、背景色と同じ色で書いてあって完全に確信犯。
Webサイトのアドレスも酷似
1點點は2つ公式Webサイトを持っています。こちらは大元のサイト。
そして、1點點が上海に進出した時に取得したドメインだと思われますが、それが以下のアドレス↓
1點點:"www.alittle-tea.com"
垚燚 1點點:"www.little-tea.com"
そしてこちらが、垚燚 1點點のアドレス。
カラフルでオシャレに作り込んであります。
よくドメイン取れたな…と感心しますが。
値段等はほぼ同じ
本家のメニュー表
そしてこれが、垚燚 1點點のメニュー表
値段もメニュー内容も酷似…
タピオカミルクティーの味に違いは?
本家のタピオカミルクティー(波霸奶茶)
垚燚 1點點のタピオカミルクティー(波霸奶茶)
味の違いは…どうなんでしょう?
1點點のウリはタピオカが他と違うらしいのですが、正直私は詳しくないのでよく分かりません(すいません)
でもパッケージが酷似していることは分かります。
民事判決が下される
公式サイトには、しばらく前から偽物に対する注意喚起が書かれてありましたが、つい先日民事判決が下されたとのアナウンスが。
本家1點點(生根餐饮管理(上海)有限公司)が、垚燚 1點點(广州未来餐饮服务有限公司)を相手取って起こした訴訟の結果、垚燚 1點點側は48万元と5万元を補償することになったようです。
おそらくこれで偽物の方「垚燚 1點點」は、「垚燚」の文字を大きくしたり(現に私が訪れた店は対応済みでしたが)紛らわしい表示を是正していくことになると思われます。
店舗は深セン各地に
1點點の店舗は深センだけではないですが、本当にたくさんあります。
南山区だけでもこんなに。
そして、垚燚 1點點の方は…
本家ほどではないですが、けっこうあるのが分かります。
でもせっかく飲むのなら正規のブランドで安心して飲みたいですよね。
深センの夏は日本よりも気温が高く、外の暑い日に飲むタピオカドリンクは格別です。値段も10元(160円くらい)でほぼ並ばずに飲めますし。
個人的にはタピオカドリンクより寒天やナタデココ系のドリンクの方が好きですが…(今度特集しようかな)
皆さんも楽しい夏の深センライフを楽しんでください!
参考記事:
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