2019年 深圳デザインウィーク(SHENZHEN DESIGN WEEK)は、これまでもご紹介してきた通り世界各国のアーティスト/デザイナーとコラボレーションを行なったり、海外の作品を紹介する展示も数多くなされています。
今回ピックアップしたのは、芸術の都フランスからの展示です!
展示名は「Face to Face: Between Art and Design, Between France and China /相视:艺术与设计之间 法国与中国之间」。
開幕日にトークイベントがありました。アート×デザイン×テクノロジー×深セン…これらが密接に融合してきているのがうかがえます。
展示は4/30までです!
展示場(深圳当代艺术馆与城市规划展览馆 3階)
場所は、深圳当代艺术馆与城市规划展览馆の三階になります。前回ご紹介した深圳デザインウィークのもうひとつの展示「设计引擎 DESIGN ENGINE」は一階に位置していますが、
当展示は入り口からエスカレーターで3階に上がったすぐそばになります。
入って右側を進んでいくと
ここが入り口となります。
ちなみに、ここ深圳当代艺术馆与城市规划展览馆では、他にも「大潮起珠江一广东改革开放40周年展览」が4階と5階で行われていて、こちらの展示を見に来る方も多いです。お時間がありましたらどうぞ!
コンセプト
フランスの15のデザイン事務所から、20名のフランス人デザイナーと8人のマルチメディアアーティストによる作品をピックアップしたとのこと。
今年のテーマ「可持续的设计(DESIGN FOR SUSTAINABILITY) 」”持続可能なデザイン” は
伝統的だけど絶え間なく革新を追求するフランスのデザインと、展示作品の多くがリサイクル可能な素材でできているという点で合致しているのだそうです。
キュレーターは、フランスで20年以上活躍している深セン出身の高枫枫博士。
高枫枫博士いわく、深圳の印象は革新、若さ、活力であり、フランスが代表する芸術的精神と一致しているそうです。
作品の中には、3Dプリンタで作られた花瓶などテクノロジーを駆使したものも多数あります。
デザインとアートの境界は、お互いが技術に依存するようになるにつれてもっと絡み合ってきているとのこと。
そして、今回参加したデザイナーのほとんどは深センに来たことがなく(というか中国にもアジアにも来たことがないそう)、平安タワーや様々な建築物などを観察してとても興奮したそう。
彼らは、フランスの現代美術と深センの高い技術をどう結びつけることができるのかを考慮しているそうです。
例えば、今回とても美しいランプが多数展示されていますが、いくつかの作品はフランスで生産すると非常にコストがかかり高価なものになるとのこと。でもそれを深センで製造すればコストを抑え、作品の数も増やすことができます。
この展示を機に、フランスのアイデアをもっと深センに持ち込みたい、そしてもっと広範囲に協力していきたいと考えるようになったそうです。
フランスの現代美術と深センの高い技術力の融合…今後が楽しみですね。
展示内容
会場内はたくさんの展示がされています(一部分だけご紹介します)
たくさんの作品が飾られています。
非常に中国っぽい作品
一つでも家に置いておくと映える作品ばかり。
他の部屋には映像作品もあります。
感覚的には、フランスのデザイナーが、中国の伝統や文化を表現した作品が多く見受けられました。
日本でも中国でもおしゃれなプロダクトを集めて展示・販売しているセレクトショップをよく見かけますが、それに近い展示の仕方で非常に見やすいですね。
キュレーターが厳選しただけあってデザインの質がとても高く洗練されているので、アート・デザインに携わっている方にとってはすごくいい刺激になると思います!
アクセス・ロケーション
場所:深圳当代艺术馆与城市规划展览馆<”深圳两馆”とも呼ばれます>
※入館にあたり、パスポートの提示が求められます。また液体を持ち込むことはできず、大きな荷物はロッカーに預けるように指示されます。開催期間:2019年4月19日ー4月30日 10:00-18:00
最寄駅:(地铁3号线/4号线)「少年宫」駅 A2出口 徒歩約5分
(地铁2号线) 「市民中心」駅 A出口 徒歩約5分
(本当はもっと前もってご紹介したかったのですが、ギリギリの紹介になってしまいました。申し訳ありません…)
最終日は混雑が予想されますので、お気をつけてお越しください!
参考資料:
深度专访2019深圳设计周主题展策展人高枫枫: 法式创意魅力与深圳“设计之都”精神不谋而合
主题展论坛 法国设计师们聊起了巴黎圣母院