中国では一年の区切りが日本や欧米と違って、1月1日ではなく春節(旧正月)で区切られるため
企業の年会も大抵は1月前半〜中旬に集中して行われます。(春節の時期は年ごとに変わるため、それに伴って年会の時期も変わります)
年会では一年の報告や今後の展開などを発表したり、取引先や関係者への感謝を込めて盛大に行われます。
1/9に開催された、深センを代表するEMS(電子機器工場)の「JENESIS/创世讯联科技」大年会は業績絶好調のため関係者の数も半端なく多く、今回の参加者はなんと400人超え!
年会の様子を簡単ですがレポートします。こういう会によって社内が実際にどんな雰囲気かも垣間見ることができます。さてJENESISは…?
海雅宴会庁にて開催
まずは、JENESIS創業者 藤岡 淳一さんの挨拶
2017−2019年までの業績。はんぱないです。
そして、2020年はもっともっと拡大していく予定とのこと。攻めの姿勢を崩しません!
各種出し物も。
大きな催しには欠かせない伝統的な踊りに加えて
LEDを巻き付けたドレスや
WeChat(微信)で座席からスキャンして参加するゲームも。
端末をシェイクしたり、スワイプしたりして競うゲーム。
上位入賞者には商品授与。
このゲーム、よくできていますね。(日本もビンゴゲームじゃなくてこれを真似したらいいのに…)
食事も美味です。
次から次へと皿が来て溜まりまくり。中国らしい(それが好き)
JENESIS社員による出し物がハイライト!
最後に、藤岡さんとの思い出の写真をバックにスタッフが歌を歌いました。
私が社長だったら泣いてますよこれは…
スライドに映し出されていた写真を見ると、休日にはみんなで海や山に行ったり、社員同士でパーティーしてたり、社員のためを思って色々企画しているのが分かりました。
ホワイトだなぁ。
大ヒット製品が続々と
絶好調のポケトークなどなど
以前もご紹介しましたが、JENESISではたくさんの日本向けプロダクトを開発・製造していて、いくつも大ヒットを飛ばしています。特に最近社会現象を巻き起こしているのが、SOURCENEXTさんで販売しているポケトーク!
ポケトークの大ヒットを受けてたくさんの類似商品が家電量販店の店頭に並ぶようになったようですが、圧倒的なシェアを持つポケトークの牙城を崩すことはできていません。
話によると、日本に旅行に来た外国人がその場で購入することも多いそうです。ボタンを押すだけのシンプルな操作と、eSIM内蔵で海外でも通信料金不要で使えるのが大ヒットの要因ですね。ネット経由でのAI翻訳なので今後も性能がどんどん上がっていくのも安心して購入できる点のようです。
74言語に対応(2020年1月現在)ってすさまじい。ヒンディー語とかアラビア語とかロシア語とか、大半の日本人にとって漢字やアルファベットですらない言葉はお手上げ状態でも一発で翻訳してくれるのがすごい。
新型は「英会話レッスン機能」なんてのがあるんですね。発音練習アプリも提供してるとのこと。
「ポケット翻訳機を使うと、機械に頼るから語学力が伸びない」というのも今は昔。むしろポケトークは語学力を伸ばすためのツールに変わりつつあります。
個人的には「類似商品がたくさん出てきてもシェアが崩れない」のはなぜだろうかとちょっと気になったのですが、
プロモーションが良かったことや安心して使えるSOURCENEXTブランドというだけでなく、設計から製造まで内部がしっかり作り込んであるのが大きな要因なのではないかと感じました。
(店頭で他社製品も試用するはずだし、やはり決め手となるのは使いやすさですよね)
先日、ポケトークは海外展開をしていくと発表されましたが、日本人ならではのこのきめ細かなプロダクトがどれくらい伸びていくか楽しみです。
工場見学は「オープンデイ」がお勧め
JENESISでは定期的にオープンデイを開催しています。(2ヶ月に一度くらいの間隔)
告知は以下の「ニコ技深センコミュニティ」facebookページにて行われますので、見学希望の方はチェックしてみてください。
JENESISから飛び立ったヒット商品は過去にもたくさんありますが、
JENESISでは、現在すでにスタートアップからの年間受注数が予定の半数を超えているそうで(!)、今年も間違いなく深センから日本のスタートアップを引っ張っていく存在になりますね。
2020年もJENESISからどんどん出るであろう画期的な商品を期待しています!