毎年4月に深セン各地で開催され、深センを代表するビッグイベントの一つとなっている「深圳デザインウィーク」(SZDW)ですが、3月9日に組織委員から延期のアナウンスがありました。
詳細日程は未確定ですが、7月後半に開催することになりそうです。
例年日本を含む諸外国からたくさんのデザイナーが参戦しますが、今回は新型コロナウイルスの関係でスケジュールにも大きな影響が出ているようですね。
例年は4月後半に開催
2017年から始まったこのイベント。今年は4月16日〜30日の期間に予定されていましたが、3ヶ月の延期となります。
深圳デザインウィークとは
深圳デザインウィークについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
毎年テーマが変わります。歴代のテーマは以下の通り。
2017年: 设计·未来(DESIGN FOR THE FUTURE) 未来のためのデザイン
2018年: 设计的可能(POSSIBILITY OF DESIGN) デザインの可能性
2019年: 可持续的设计(DESIGN FOR SUSTAINABILITY) 持続可能なデザイン
2020年のテーマは?
2020年のテーマはまだ公式アナウンスされていませんが、歴代のテーマを見ると今年も時代に即したものが選ばれるものと思われます。
…が、今回の延期通知の画像を見ると、「FUSION OF DESIGN」の文字が↓
今年のテーマはこれかもしれません!
深センの特異なデザインの歴史
深センは特にグラフィックデザインが強いのですが、その歴史は1980年代に遡ります。
香港の下請けとして印刷産業が発展し、その後製造業が発展していきます。
今までコピー商品をメインに作っていた深センの各会社は、独自ブランドを立ち上げるようになります。
すると広告・ブランディングの仕事が増加し、政府の後押しもあってデザイン促進会・デザイン協会が立ち上がりました。
今では、建築・インテリア・ファッション・ランドスケープ(景観)各分野において深センが抜きん出ています。
(詳細は、以前に深圳グラフィックデザイン協会会長 宋博渊さんのインタビュー記事をご覧ください。すごく面白いインタビューでした)
2019年の深圳デザインウィーク展示内容
2019年に開催されたデザインウィークの特集記事はこちら。
日本からも数名のデザイナーが来られ、講演を行ったり特設会場で作品の展示が行われていました。
2020年の深圳デザインウィークは3ヶ月の延期となりましたが、準備期間が長くなった分クオリティもより高くなりそうです!
また続報入りましたらお伝えします。