
外国にいると、日本にいた時以上に日本の文化に触れることがあります。今回の展示もその一つ。
2020年6月5日〜8月9日までの期間中に南山博物館にて浮世絵展「最日本的表情」が開催中!
こういった展示は日本にいると逆に行かないんですよね。教養として、また話題のタネとして訪れてみるのはいかがでしょうか?日本好きな中国の方々と友達になる機会も増えそうです。
Source:
ShenzhenDaily: Temporary pleasure, timeless ukiyo-e "最日本的表情"江户至明治时期浮世绘展南山博物馆开幕
EyeShenzhen: Temporary pleasure, timeless ukiyo-e 最日本的表情:江户至明治时期浮世绘展
江戸〜明治時代に作られた189の浮世絵を展示
今回展示される浮世絵は、江戸時代(1603-1868)と明治時代(1868-1912)に作られた189品。
中国の画家リー・ケランとその家族が収集し、北京のリー・ケラン絵画アカデミーから貸与されたこの展示品には、葛飾北斎の「富嶽三十六景」シリーズや、歌川広重の「東海道五十三次」など、国際的に有名な作品が多数含まれています。
浮世絵は、江戸時代から明治時代にかけての木版画を描いたものですが、訪問者は色とりどりの着物で官能的な美しさ、風変わりな表情の歌舞伎俳優、そして雪、雨、月明かりの下での生活と詩的な風景。心地よい日本の街の風景を鑑賞できる、と紹介されています。
葛飾北斎
浮世絵といえば必ず名前の上がる葛飾北斎は、浮世絵を俳優や遊女に焦点を当てた肖像画のスタイルから、風景や動物に焦点を当てたより幅広い芸術スタイルに変えたのだそう。




歌川広重
歌川広重は、北斎の大胆なスタイルと比較して、季節、時間帯、気象が変化することで、風景に人間的なタッチを呼び起こすことに優れていました。代表作「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」は、ゴッホが模写をしたため世界的に有名になりました。



代表的な浮世絵師4人、北川歌麿、東洲斎写楽、鳥居清永、鈴木春信の功績も展示されています。
北川歌麿

東洲斎写楽

鳥居清永

鈴木春信

浮世絵は、江戸時代の町民のライフスタイル、趣味などを表したもので、旅行する余裕のない人々に川や山を楽しんでもらったり、文盲の人にとっては日本の民俗学、歴史、ファッションのガイドブックとして機能していたのだそう。
そのような背景があったのですね。知れば知るほど奥が深い。
アクセス・ロケーション
開催日時: 2020年6月5日〜8月9日 10:00-13:00, 14:00-17:00(月曜は休館)
場所: 南山区南山博物館
最寄駅:地下鉄1号線「桃园」駅 B出口

モネ・ゴッホ・マネなどの19世期のヨーロッパのアーティストに多大な影響を与え、繊細な色合いと複雑なタッチにより世界中で人気を博している日本の浮世絵。
展覧会では、浮世絵のテーマやスタイル、制作過程について英語で詳細を説明しています。入場は無料!