都市局と中国都市研究院が共同で作成した、39の中国の一流都市をランク分けした「2020中国都市発展水準ランキング」が発表されましたが、上位に意外な都市がランクインされました。そして深センは?
中国都市発展水準ランキングとは
中国の都市ランクというとGDPで測られることが多いですが、今回のランキングは少し違っていて「新しい経済」「新しい産業」「一人当たりの収入」「一人当たりの税金」などの指標に重点を置いており、従来の総GDPの盲目的な追求を打破することを目的としているのだそう。このランキングには中国の39の一流都市が含まれ、そのうち第一線都市が4か所、準一線の都市が15か所、第二線都市が20か所含まれます。
トップ3は、北京、上海、深セン。4位は…杭州!
通常この手のランキングの上位は「北京・上海・深セン・広州」の常連で固まりますが、今回は違います。
1位:北京
2位:上海
3位:深セン
そして4位は広州ではなく、杭州がランクイン!
実は、都市の総GDPを増やすことは難しくなく、行政地域の合併をすればGDPの合算によって拡大できます。(そのため都市が大きければGDPも多くなる) しかし「一人当たりの収入」「一人当たりのGDP」「一人当たりの税金」を増やすのは簡単にはいきません。
ここで杭州が広州を上回ったのは注目に値します。杭州は13年連続で「中国で最も幸福感がある城市」の称号を手に入れ、第19回アジア五輪も2022年9月10日から25日まで杭州で開催予定なのだそう。
5位以下の「准一线城市」ランキングは以下の通り。厦門といった(小さい)都市も躍進が見られます。
そして、20位以下の「二线城市」ランキング。同じ広東省内の珠海や東莞が上位にランクインしています。
中国の都市は、従来の大規模な開発から業界内の技術力・競争力を高めていく方向へと移行している模様です。
「2019 外国人人材が最も魅力に感じる都市」ランキング
また、もうひとつの「外国人人材が最も魅力に感じる都市」というランキングも発表されました。トップ10ランキングは以下の通り。
1位:上海
2位:北京
3位:深セン
4位:杭州
5位:広州
6位:合肥
7位:南京
8位:成都
9位:青島
10位:蘇州
ここでも4位に躍り出たのは杭州。
このランキングは年に一度開催され、8人のノーベル賞受賞者を含む外国の専門家チームによる調査とのことですが、中国でより高いレベルの海外人材を引き付ける包括的な環境を構築するのに役立つものになるのだそう。
上海は不動の1位。2017年4月に中国で外国人の労働許可制度が導入されて以来、上海は2019年12月までに約188,000人の外国人労働許可証を発行し、輸入外国人人材の量と質の両面で1位にランクされています。
そして深センは前年から2位増の3位にランクイン。広州はトップ5にランクイン。
ちなみに、第6回国勢調査によると韓国は中国に住む外国人の数で1位なのだそう。広州の外国人の数が最も多いのも韓国から。中国南部の貿易物流の中心となる広州は、電子製品、皮革製品、化粧品、衣料品などが強いですね。
そして、調査対象者の56.6%ができるだけ長く中国に住み、働きたいと答えたそうです。
ただ、2020年は新型コロナウイルスにより中国に滞在していた外国人は大きな影響を受けてしまいました。次回のランキングではどのような変化があるのでしょうか。注目です。
Source:
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