2021年12月から2022年の春節にかけて、深セン市内の主要エリアで開催中のアート作品展「GLOW SHENZHEN 2021 深圳光影艺术季」
今回はどのような作品が展示されているのでしょうか。一例をご紹介します。
目次
「GLOW SHENZHEN 2021 深圳光影艺术季」概要
GLOW SHENZHEN 深圳光影艺术季は、深センの文化的な魅力を高めるために12月中旬から春節期間を経て2月末まで開催中のアートイベントです。
展示作品は10月から選考され、今回も各地で華やかに展示されています。
展示作品(例)
福田展区(12/12-2/18)
会場は、地下鉄1号線「岗厦」駅から购物公园までのエリアに設置されているようです。
「瑚」ー卢浚⽂、林红、杨⼀丁(广州美院⻛景园林专业2021级研究⽣组)
海と珊瑚からインスピレーションを受けたこの作品は、「珊瑚」をテーマに、都会の真ん中で海中ファンタジーショーを繰り広げます。 9つの巨大な珊瑚の花の森が形成され、美しい珊瑚の花の誕生と死が表現されています。
「北极消融」ー傅凯旋、陈绍坤(For Sight Group.)
この作品は、二酸化炭素の排出がもたらす地球温暖化の問題から着想を得ています。温暖化による最も直接的な影響は北極の氷河の融解ですが、これにより地球規模の海面上昇、淡水不足、水質汚染などさまざまな悪影響をもたらすと考えられています。
人がいないときは、白い光の帯などにより凍った氷の色が映し出され、人が近づくとスピーカーから水滴の落ちる音がゆっくりと流れ、キューブが青から白に変化します。たくさんの人が集まると水滴の落ちる音が非常に速く流れるようになり、キューブの光の効果が赤青白と速く変化するという、インタラクティブな作品です。
C-Clock 筑建 时钟ーArt Installation by TASKO + MakerNet
都市は常に建築中で、時間は過ぎていくことを表現するアート作品だそうです。
世界最大の7セグディスプレイとしてギネスブック登録予定という!当展示は巨大モール「One Avenue」(卓悦中心)に設置されています。
前海湾展区
前海湾展区での展示作品は以下の通り。展示場所は明示されていませんが、恐らく「歓楽港湾/OCT OH Bay」と思われます。
「M+W」ー许东亮
内側と外側にミラーが配置され、内部が無限大に広がる空間。環境の変化によっても見え方が変化する作品です。
「巴士投影」ーPhormatik工作室(保加利亚)
屋外に360度の「デジタル彫刻」を制作。投影されている模様はその土地の文化を表現しています。
南山展区
欢乐海岸では以下のような展示が行われている模様です。
《声音棱镜》《树丛投影-Landscape》ー;C(SemicolonC)+Javier Riera
抽象的な幾何学のサイクルで積み重ねられたデジタル映像とのこと。
「无界」ー杜健翔
今や、インターネットであらゆるものがつながっている時代とはいえ、まだまだステレオタイプな考え方に固執する人も少なくありません。現状に安住する人もいれば、壁を破って未知の世界を開拓する勇気を持つ人もいる中、深センのオープンで包括的な姿勢を表現しているのだそう。
竜崗展区(12/18-1/23)
「许愿光塔」ーV-studio科技艺术工作室 & Cyril Lancelin
フランス人アーティスト、Cyril Lancelin(西里尔·兰克林)がV-studioと共同で制作した大型アートインスタレーション。 マルチメディアライトタワーは、アーティストの球体迷路とともに幻想的な空間を構築し、色や音などのインタラクティブな効果で、来場者はカラフルな世界へ入り込むことができます。
「蝶舞未来」ー刘用龙(V-studio科技艺术工作室)
来場者は作品の前に座り、光と蝶の融合を感じることができるのだそう。
今回は、各展示エリアの詳細情報が部分的にしか公開されていないため全体像をお伝えすることができませんが、ぜひ現地に足を運んでみてください。
Source:
sz.gov.cn:2021深圳光影艺术季作品公开征集活动入选作品结果公告