現在、深センの中でも外国人の多い蛇口エリアにて、新たなオペラハウスの建設計画が進行中です。建設にあたり、深圳湾周辺地域の都市デザインを世界トップレベル6社の設計事務所からなるコンペにより決定します。
完成すれば香港を対岸とした大型複合施設となり、新たな文化芸術の発信都市として話題を呼びそうです。
自然資源に囲まれた高級住宅地「蛇口」(东角头)エリア
深圳湾を見晴らす蛇口(东角头)エリアは、香港を対岸として日本人を含む外国人や富裕層が多く住む高級住宅地区「半岛城邦」(peninsula)などがあり、深圳湾口岸にも近く、山・海・川・湾といった自然資源に囲まれており、とても住みやすいところです。
「中信城开深圳东角头プロジェクト」概要
今回進められている、「中信城开深圳东角头プロジェクト」のプロジェクト用地は三方を海に囲まれ、新しい芸術ホールとなる「深圳歌剧院」(SHENZHEN OPERA HOUSE)、地下鉄13号線「歌剧院」駅(2025年開業予定)、海岸学校(2026年竣工予定)、深圳湾口岸、深圳湾大橋と近接します。
プロジェクトの設計範囲は、北は蛇口新街、南は望海路、東と西は中心路と后海大道に面しており、総敷地面積は10万8,821.04平方メートル、総床面積は39万6,085平方メートルであり、住宅、商業、ホテル、オフィスなど様々なビジネスモードをカバーする大型複合施設として建設される予定です。
特に「深圳歌剧院」(SHENZHEN OPERA HOUSE)は、「世界一流の芸術ホール、大湾区の国際文化交流の新たなプラットフォーム、深圳市民の芸術リビングルーム」として建設され、深圳湾エリアを芸術と文化産業が集まるエリアに再構築させる目的があるのだそう。
6社によるコンペを実施
当プロジェクトは現在デザインコンペが行われており、中国本土、香港、アメリカ、イギリス、シンガポール、ドイツ、ノルウェーなど世界中から20ほどの機関が応募しました。事前審査の結果、以下の6つの設計チームに絞られ、コンペを競い合うことになりました。
SOM:(代表作)ブルジュ・ハリファ
Farrells:(代表作)広州南駅
ZHA(ザハ・ハディド・アーキテクツ):(代表作)北京大興国際空港ターミナルビル、望京SOHO
JERDE:(代表作)なんばパークス
gmp:(代表作)鄭州グリーンランドタワー
PC&P:(代表作)香港交際金融中心
完成時期は未定ですが、地下鉄13号線「歌剧院」駅が2025年開業予定なので、この時期が目安となるかもしれません。コンペを競う6社はいずれも世界トップレベルの設計事務所で、中国本土や香港において実績を出している会社も多いため、どのチームが採用されても素晴らしい建物になりそうです。
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