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深センで完全無人運転タクシー体験方法、外国人も乗車可能

現在、トヨタと自動運転技術を共同開発しているPony.aiは、北京、上海、広州、深センで自動運転タクシー(ロボタクシー)の配車サービスを提供しており、外国人でも利用可能です。

深圳市の南山区・前海エリアではレクサスの完全無人運転タクシー乗降ポイントが多数誕生しています。乗車方法を解説します。

深圳市内では3通りの無人運転車両に乗車可能

2024年11月時点で、深圳市内における一般人が乗車可能な無人運転車両には以下の3タイプがあります。

萝卜快跑(Apollo Go)

運行区域:坪山区、南山区、宝安区(一部)

運行時間:月曜〜日曜 7:00-23:00

最大乗車可能人数:3人

萝卜快跑(Apollo Go)は2021年8月18日にサービスを開始しました。全国11都市で有人テスト運用を開始し、2024年4月の時点で累計600万回以上の公道における乗車の実績を作っています。特に北京、武漢、重慶、深セン、上海では完全無人自動運転サービスのテスト運用も行っています。

WeChatミニプログラム「萝卜快跑」からサービスを利用できますが、残念ながら現時点では身分証の登録が必要となり、外国人は登録できません。

百度百科:萝卜快跑

小马智行(Pony.ai)

運行区域:南山区(一部)+宝安区(前海エリア)

運行時間:8:30-22:30

最大乗車可能人数:3人

シリコンバレーと広州に本社を置く小马智行(Pony.ai)は2016年12月に設立。中国と米国の両方で自動運転モビリティサービスを開始した世界初の企業として知られています。また、トヨタ、現代自動車、第一汽車、GACなどの自動車メーカーと提携して自動運転技術を共同開発しています。

百度百科:小马智行

中国本土における対応エリア

小马智行アプリ「PonyPilot」によると、2024年11月現在の中国本土における自動運転タクシー乗車可能エリアは以下の通りです。

水色の点が(有人)自動運転、黄色の点が(無人)自動運転のサービス範囲です。北京・上海・広州・深圳の4都市で展開中ですが、上海はまだ無人運転には対応していないようです。

今後は水色のポイントが(安全確認後に)黄色に変更されていき、無人運転のエリアが順次拡大していくものと予想されます。

深圳市では2024年7月に完全無人運転タクシーのオンライン配車サービスを開始したと報道されました。現在のところ深圳市内の前海エリアでは150ヶ所近くのステーションを開設しています。

広州では、中山市や(東莞市につながる)虎門大橋の対岸に位置する南沙区にて展開されています。

運行時間は変動あり

公式によると運行時間は「8:30-22:30」となっていますが、「PonyPilot」アプリ(後述)起動時に表示される運行時間を確認すると、以下のように起動のタイミングやエリアによって表示される運行時間は変動するようなのでご注意ください。

深圳巴士集团(SHENZHEN BUS)

運行区域:南山区(一部)+宝安区(前海エリア)

運行時間:9:00-17:30

深センバスグループの提供しているEV自動運転ミニバスが前海エリアにて2024年7月に運行開始。現在は試験運行期間中となり、1元で乗車することができます。詳細は以下の記事をご覧ください。

小马智行(Pony.ai)無人運転タクシー乗車方法

以下、外国人も試乗可能な小马智行(Pony.ai)無人運転タクシー(robotaxi)乗車方法を解説します。

「PonyPilot」アプリをダウンロード

まず、アプリストアから「PonyPilot」アプリをダウンロードしてください。(WeChatミニプログラム「小马智行」も存在しますが動作は未確認です) 端末の設定によって英語もしくは中国語の表記となります。

位置情報や通知の許可等の承諾・設定を行います。

日本の電話番号で登録可能

次に電話番号を登録します。楽天モバイルやAhamoなど現地でSMS認証が届く日本の番号でも登録可能です。

ちなみにどのエリアの番号でも良いわけではなく、2024年11月時点では中国本土・香港・マカオ・米国・日本・シンガポールの番号のみ登録可能のようです。日本が含まれているのはトヨタが提携しているおかげかもしれませんね。

乗車・降車ポイントを指定

いよいよ乗車です。前述の通り、画面に表示されるマップには水色と黄色の点が混在しますが、完全ドライバーレスの車は黄色の点となります。乗車点と降車点を黄色の範囲内から選択します(片方を水色の点で指定してしまうと有人のタクシーが来てしまいます)

乗降ポイントを設定すると、UBERやDiDi、GOなど配車アプリと同じようにタクシーが呼び出されます。

レクサス自動運転タクシーに乗車

深圳市では、レクサスのRX450hをベースにカスタムした車体がやってきます。

アプリに表示されている車のナンバーと一致していることを確認後、右側の後部ドアを開けます(左側のドアは開きません)本人確認を行い、ロック解除をして出発です。

安全運転でスムーズな走行

乗車可能人数は後部座席に最大3名。助手席にはぬいぐるみが鎮座しており座れないようになっています。

試乗の様子はX(Twitter)でも公開しましたが、非常にスムーズな走行です。歩行者や宅配ドライバーを注意深く避けて走行しておりとても安全運転な様子が伺えます。

公式によると、自動運転車は前後の車の速度を考慮して最適なスピードを出しています。道路が空いている場合は市街地で最高速度80km/h、高速道路で120km/hを出すこともあるのだそう。

後部の液晶パネルから、自動運転AIから見た公道の様子や、どのように障害物を判断しているのかが見て取れます。

降車ポイントでも確実に安全なところに止まるまで微調整を繰り返しています。

現時点では割引クーポンにより無料乗車が可能

現在はプロモーションが行われており、クーポンを併用すると(長い区間でないならば)無料で乗車可能です。

公式によると、最初の3キロメートルは12元。その後3キロメートルを超えると、1キロメートルあたり2.6元。時速10キロメートル未満で車両が稼働している場合は、待機料金として1時間あたり44元の料金が発生するようですが、3キロメートル以内の試乗であれば以下のように料金はほとんど発生しないと思われます(今後のプロモーション展開やエリアによっても異なりますので、料金に関しては都度ご確認ください)

完全な自動運転なのか?遠隔操作は行われているのか?

ここは気になるところですね。公式回答によると、道路状況の認識・判断、ブレーキとアクセルへの指示まで、すべての判断と計算は無人車両上のPony.ai L4 自動運転ハードウェアとソフトウェア(小马智行L4级自动驾驶软硬件)によっておこなれているとのこと。遠隔操作は遅延や信号の不安定な状態が起きた場合に運転のリスクが大幅に高まり推奨できない、と回答しています。

緊急時は「遠隔アシスト」対応

無人運転車両は、緊急時の対応も用意されています。何らかの事情で走行を中止したい場合は、車内乗客用スクリーンの右下にある「远程协助」(遠隔アシスト)ボタンをクリックするか、「4006780026」に電話することでオペレーターを呼び出すことができます。

深圳市は自動運転車開発のバックアップを続ける

2025年には、中国の「低速自動運転産業」の売上規模は160億元に達すると予測されていますが、深圳市は自動運転車に対して法的な面で、またインフラ面でのバックアップを続けており、来年までに1,000台以上の車両が路上で大規模運用される見込みです。無人配送車両は特にデリバリー大手の美団と順豊が坪山区内で運行中で、今後は徐々に範囲を広げて車両数を増やし、テストと運用時間を延長していく模様です。

2022年、深圳市は《深圳经济特区智能网联汽车管理条例》(深セン経済特区自動運転車管理弁法)を公布しました。さらに、大湾区初のスマートコネクテッドカーテストコースが開設され、2023年7月には国内初のL3(レベル3)高速道路テスト用ナンバープレートを発行しました。

現在、同市は累計944キロメートルのテスト用デモ道路を開放しており、19社による349台のインテリジェントコネクテッドカーに対して、累計1,037件の路上テストおよびデモ申請通知を発行しています。2023年末と比較すると、開放された道路の走行距離は12.65%増加し、ライセンス数は48.14%増加しています。

深圳市は、自動運転に関して国内で最もオープンな都市を構築し、開発を支援することを目指しています。深圳市交通局の党指導グループメンバーである徐炜氏によると、深圳市は今後国内で初めて都市全体を開放するベンチマーク都市になり、8,000キロメートル以上の道路をあらゆる車両タイプに全面的に開放するようです。


Source:

湾区书院:深圳:全市无人自动驾驶开放道路超900公里!无人驾驶汽车走进现实,深圳自动驾驶汽车开上高速!

深圳本地宝:无人驾驶来深圳了!这三个区都有!

深圳本地宝:深圳无人驾驶汽车打车攻略来啦!

深圳发布:深圳竞逐无人车发展高地

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