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中国でLINEやGoogleが使えない理由とその背景をわかりやすく徹底解説

インターネットは私たちの生活に欠かせないものですが、日本でよく利用されるLINEやGoogleが中国では使えません。しかし、国際ローミング・レンタルWi-Fi・香港SIMなどの方法を使えば、中国でもLINEやGoogleが利用できます。

今回の記事では、中国のインターネット規制の実態や国際ローミング・レンタルWi-Fi・香港SIMなどの対策をまとめました。くわえて、WeChatやBaiduなどの現地の代替サービスについてもわかりやすく紹介します。

渡航前に適切な準備を整え、中国滞在中も普段通りのコミュニケーションや情報収集が可能な環境を構築しましょう。

中国でLINEやGoogleが使えない理由

中国でLINEやGoogleが利用できない主な原因は、中国政府によるインターネット規制にあります。規制システム「グレート・ファイアウォール」は、特定の海外コンテンツへのアクセスを制限しています。

インターネット規制をするのは、中国政府が14億人の人口を抱えているなかで一党独裁による国内の社会秩序を維持するためです。また、インターネットを規制して経済的に自国の企業を保護するのも大きな理由のひとつです。たとえば、Googleの代替にBaidu、LINEに代わるメッセージングアプリとしてWeChatが普及しています。

くわえて、中国はインターネット検閲も行っており、閲覧履歴や送信メールなどが監視されている可能性があります。中国で個人情報やプライバシーを保護したいなら、スマートフォンにI2Pをダウンロードするのがおすすめです。

中国でLINEやGoogleを使う方法は?

中国でLINEやGoogleを使う方法は、以下のとおりです。

  • 国際ローミングを使う
  • 国外のサーバーに接続する
  • レンタルWi-Fiを利用する
  • 香港のSIMを契約する

中国でもLINEやGoogleなど普段使っているサービスを利用し、快適にインターネットを楽しみましょう。

国際ローミングを使う

契約した携帯キャリアの回線を海外で使える国際ローミングなら、中国でもLINEやGoogleなどのサービスを使えます。国際ローミングはSIMカードを交換せずに、中国でも日本と同じような環境で通信が可能です。

中国で国際ローミングを使用するメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

メリット・設定が簡単である
・現地到着後すぐ利用できる
デメリット・高額なパケット料金が発生する可能性がある
・通信速度が遅くなる場合がある事前にキャリアのプラン内容を確認する必要がある

国際ローミングを利用すれば中国政府の規制の影響を受けず、日本国内と同様にインターネットサービスを利用できます。設定が簡単で現地に到着後すぐにスマートフォンを使えるため、短期間の滞在や頻繁に中国を訪れる人におすすめの方法です。

ただし、大量のデータ通信で高額なパケット料金が発生する可能性があるため、定額プランの利用が推奨されます。

国外のサーバーに接続する

VPN(Virtual Private Network)を導入すれば、中国でもLINEやGoogleなどのサービスを利用できます。VPNはインターネット上に仮想的な専用回線を作り、国内外の選択したサーバーを経由してアクセスする仕組みです。

メリット・グレートファイアウォールの回避できる
・LINEやGoogleなど、中国でアクセス制限されているサービスも利用できる
・接続先を海外に見せかけるため、インターネット検閲の影響を受けない
デメリット・中国ではVPNの利用が規制されている(使えるものもある)
・有料の信頼できるサービスを選ぶ必要がある
・通信速度が遅くなる可能性がある

なお、中国で規制されているかどうかについては、事前に公式サイトや口コミ・評判から調査しておきましょう。

レンタルWi-Fiを利用する

レンタルWi-Fi利用は、中国でLINEやGoogleを使用するのに効果的な手段です。とくに、短期滞在者や頻度の少ない出張者に適しています。

メリット・簡単にインターネット接続を確保できる
・空港で手軽に受け取れて到着後すぐに利用できる
・複数のデバイスを同時に接続できる
・家族やグループ旅行でも便利である
・個別にSIMカードを購入する手間が省ける
デメリット・機器を持ち運ばないといけない
・バッテリーの充電が必要である
・1日あたりのレンタル料金が発生する
・長期滞在の場合はコストがかさむ

安全かつ便利なインターネット環境確保のため、レンタルWi-Fiの事前予約と空港での受け取り準備を整えておきましょう。

香港のSIMを契約する

中国本土とインターネット環境が異なる香港のSIMカードを契約すれば、中国でもLINEやGoogleを利用できます。なぜならSIMカードが香港の通信キャリアを通じて提供されるため、検閲を回避してインターネットにアクセス可能だからです。

メリット・中国本土のインターネット規制の影響を受けず自由に利用できる
・データ通信が安定している
・旅行者向けの多様なプランが用意されており、必要に応じて選択できる
デメリット・スマートフォンがSIMフリーである必要がある
・SIMロックがかかっている場合は事前に解除の必要がある

香港のSIMカードは現地と日本国内のどちらでも購入できるため、旅行前に準備を整えると安心です。

中国でLINEやGoogleの代わりとなるサービス

中国でLINEやGoogleの代わりとなるサービスは、インターネット規制に適合した現地のアプリやツールがあげられます。LINEやGoogleの代替として利用できるアプリの一例を、以下の表にまとめました。

アプリ概要
WeChat(微信)・中国でもっとも人気のあるメッセージアプリ
チャット・音声通話・ビデオ通話・モバイル決済・SNS機能を備える
・日常生活やビジネスで広く活用され、LINEと同様の役割を果たす
QQ・WeChatに次ぐ人気
・とくに、若者や学生に支持される
・メッセージ送信・音声通話・ビデオ通話が可能
・オンラインゲームや音楽などのエンターテイメントコンテンツと連携
Baidu(百度)・中国版Googleと呼ばれる
・中国国内でもっとも使用されている検索エンジン

現地サービスを利用すれば、中国国内でも円滑なコミュニケーションや情報取得ができるでしょう。中国訪問時には現地アプリを事前にインストールし、利用準備を整えるのがおすすめです。

まとめ

14億人の人口を抱える中国は、社会秩序を維持するため「グレート・ファイアウォール」という規制システムを採用しています。そのため、インターネット規制により、LINEやGoogleなどの外資系サービスは利用できない状況です。また、経済的に自国企業を保護するためGoogleの代替にBaidu、LINEの代わりにWeChatが普及しています。

LINEやGoogleを利用するには、国際ローミング・国外サーバー接続・レンタルWi-Fi・香港SIMなどが有効です。くわえて、中国滞在時は規制に適合したWeChatやBaiduなどの現地サービスの利用も検討しましょう。

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