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2025年に予定されている深セン市竜崗区の建設プロジェクトは合計で36件ほどあり、総投資額は285億3,400万元（約6,000億円）に上ります。
特に竜崗区はファーウェイやBYDと協力したデジタルインフラ基盤の強化およびリチウム電池生産ライン構築を推し進めています。
目次
深圳市の2025年建設プロジェクトは合計259件
1月2日、2025年の深圳市における新規建設プロジェクトが発表されました。内訳は、工業、インフラ、社会生活などの分野にまたがる合計259のプロジェクトがあり、総投資額は約1,828.7億元（約4兆円）に上ります。市内の各区における建設プロジェクトは以下のリンクをご覧ください。
竜崗区：36件の建設プロジェクト、総投資額は約285.3億元
竜崗区では合計36件の建設プロジェクトが進行中で、総投資額は285億3,400万元です。これらの新規プロジェクトは、工業、インフラ、社会福祉の分野にわたっており、将来的に竜崗区の住民の生活環境を改善し、地域経済の発展を促進することが期待されています。
36件のプロジェクトのうち、工業プロジェクトは15件。新エネルギー、人工知能、電子情報などの産業に重点を置いています。投資額は171億元を超え、総投資額の60%近くを占めています。
ファーウェイと協力してデジタルインフラ基盤を強化
AI分野においては、2万P以上の「智能算力池」（スマートコンピューティングプール）や、「算力调度平台」（コンピューティングパワースケジューリングプラットフォーム）などのプロジェクトが建設され、総投資額は130億元を超えます。
2024年12月3日、竜崗区政府と华为技术有限公司（HUAWEI）は包括的戦略協力協定を締結しました。両者はそれぞれの強みを発揮し、竜崗区の新しいデジタルインフラの基盤を強化する模様です。また、デジタルツインアプリケーションの革新、スマートシティ産業の発展、産業のDXを推進し、全領域・全時間応用のAIモデル都市を共同で構築します。
《深圳市龙岗区创建人工智能全域全时应用示范区的行动方案（2024—2025年）》（深セン市竜崗区全域における人工知能の全面的な応用に関するモデル地区の構築に関する行動計画）の全文では、ファーウェイが何度も言及されています。例えば、人工知能の中核産業の育成では「鲲鹏+昇腾」チップの開発、ハードウェアのオープン化、ソフトウェアのオープンソース化に重点的に取り組むことが提案されています。
BYDリチウム電池生産ラインのアップグレード
新エネルギー分野においては、比亚迪锂电池有限公司（BYDリチウム電池）の生産ラインのアップグレード、比亚迪宝龙工业园（BYD宝龍工業団地）のアップグレード、また、都市電動自転車交換用グリッドのインフラ設備建設への投資プロジェクト、および使用済EV電力電池を年間4万トン処理する能力を持つ「杰成新能源」利用本部プロジェクトが含まれます。
電子情報産業分野では、「博硕科技」精密機能部品研究開発生産基地建設プロジェクト、高効率パワーモジュール SIP先進パッケージングプラットフォーム建設プロジェクト、「富创优越电子通信」製品生産ライン技術設備改造・アップグレードプロジェクトが含まれます。
交通、教育、医療施設のアップグレード
竜崗区は、交通施設、教育施設、医療施設等の公共サービスの改善をすべく、6つの市道と4つの学校建設など、14のインフラプロジェクトが進行中。
交通施設では、坂田街道坂兴路プロジェクト、龙岗区第二中医院道路プロジェクト、深圳建筑产业生态智谷总部基地一期周辺道路プロジェクト、坂田街道13单元03-13地块プロジェクト、科创二路プロジェクト、および园山街道简一路拡張および東側延長プロジェクトが含まれます。
教育施設では、龙岗区园山街道盛义九年一贯制学校、布吉街道半山九年一贯制学校新建工程、园山街道新坡塘九年一贯制学校新建工程、深圳市第二十九高级中学のプロジェクトがあります。
医療施設では、香港中文大学（深圳）医院の医療設備強化、および深圳市第三人民医院の拡張・再建プロジェクトが含まれます。
「平湖金融基地」プロジェクトで世界クラスの電子産業クラスター創出へ
平湖街道は坂田街道と協力し、世界クラスの電子産業クラスターを創出することを目指すべく「平湖金融基地」土地改良調整プロジェクトが進行中。当プロジェクトの第1段階投資額は35億元で、総面積は144ヘクタール、総床面積は206万平方メートル。住宅、商業、オフィスを含め、生活、仕事、レジャー、エンターテイメントを統合したコミュニティを創出します。
竜崗区は南山区と比べると、民間が単独で建てるプロジェクトよりも区がファーウェイやBYDなどの大手企業と共同で進めるプロジェクトが多く見受けられます。
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