深セン前海テンセント新本部「ペンギン島」 最新情報、第一期は6月完成予定

「ペンギン島」「未来科技城」とも呼ばれている、現在建設中の深セン前海エリアに位置するテンセント新本部は第一期が6月に完成予定と報道されました。

全体のシンボルとなる新本部ビルや、「雲」と呼ばれるエリアでは様々なこだわりが随所に現れており、想像を超えたスマートシティになりそうです。

“互联网+”未来科技城「企鹅岛」(ペンギン島)

Image via 止于建築

深センを代表するIT企業テンセントは2019年に深セン前海エリアの半島を1,300億円で購入し、本部機能を備えたスマートシティの建設に着手しています。

このスマートシティは当初「未来城市/NET CITY」と呼ばれていましたが、近年では“互联网+”未来科技城「企鹅岛」(ペンギン島)といった呼称も広がっています。

第一期完成は6月を予定

当プロジェクトは総面積約130万平方メートルで、2期に分けて建設中。04、05ブロックが1期工事、01、02、03ブロックが2期工事となります。現在、1期工事の主要構造は完成し、カーテンウォール、電気機械、ハードカバーの建設が進められています。

第1期には、研究開発オフィス生活施設用の2区画が含まれます。主要構造はすでに完成しており、最初の建物群は今年6月に引き渡される予定です。第2期プロジェクトでは、本社オフィスエリア、会議センター、科学技術博物館の建設がすでに始まっており、2028年の完成と使用開始が予定されています。

シンボルとなる新本部ビルは今年着工

「ペンギン島」のシンボルとなる「腾讯总部大楼」(テンセント新本部ビル)は今年着工します。このビルは4棟の螺旋状のタワーから構成される独創的な形で、高速で走るエンジンのような外観から「科技引擎」(テクノロジーエンジン)と名付けられています。

公共サービス施設も建設中

Image via 深圳新闻网

「ペンギン島」には他にも、教育施設や工業団地寮、また地域医療サービスセンター、バスターミナル、ホテルなどの施設も設けられます。加えて科学技術展示ホール、文化センター、スポーツセンターなども建設されることになり、社員の居住性や作業効率の向上が期待されています。このエリアでは7万5,000人のオフィスワーカーを受け入れる予定です。

バリアフリー設計

テンセント新本社は革新的なバリアフリー設計も注目されています。著名な建築家、马岩松氏が設計したのは「足で操作する」エレベーター。地上10センチの位置にあるボタンを足で操作してエレベーターを呼ぶことができます。両手が塞がっている時にも便利そうです。当区画ではすでにバリアフリー施設建設の最高レベルとなる三ツ星基準を達成しています。

「雲」エリア

新本部の04区画は「雲」と呼ばれるエリアで、MAD建築事務所が設計を担当しています。総敷地面積は約72,000平方メートル、総建築面積は約412,000平方メートルとなり、2棟のタワーと3棟の連結された「雲」の形をしたビル、そして独立した水滴型のビルで構成されています。

ビルは、陸から海に向かって徐々に高さが低くなり、流れるような都市のスカイラインを形成しています。

深圳地下鉄初の環状線「15号線」も建設中

「ペンギン島」では、公共交通機関のインフラ整備も着々と進んでいます。注目されているのは深圳初の地下鉄環状線「15号線」です。半島という辺鄙な立地ですが、当地下鉄路線は高速鉄道駅にも接続されますし、先日開通した「馬湾海底トンネル」などを組み合わせることにより、前海、宝安、南山区などのハイテク企業クラスターや製造業の拠点とも接続され、技術促進に寄与します。

福田区でデジタルツインの「数字企鹅岛」を体験可能

2月23日まで市民広場そばにある福田区の博物館「深圳市当代艺术与城市规划馆」にて展示中の「企鹅移动岛——来深过大年,企鹅‘圳’在展」(Penguin Island Exhibition of Tencent)では、デジタルツインの「数字企鹅岛」を体験することができるようです。

完成すれば世界的にも大きなニュースとなる「企鹅岛」。とても楽しみですね。今後も新たな情報が入り次第お伝えします。


Source:

青春深圳:内部首次曝光!腾讯新总部要来了

止于建築:MAD × 腾讯:“漂浮”的腾讯总部方案公布

深圳新闻网:腾讯总部大楼要来了!

深圳发布:“企鹅岛”一期拟今年6月启用

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