2025年に予定されている深セン市羅湖区の建設プロジェクトは合計で11件ほどあり、総投資額は166億5,000万元（約3,500億円）に上ります。
羅湖区は「三力三区」「AI城市」を産業発展のキーワードとして、研究センター建設やインフラ整備に力を入れており、新興産業の発展を支援しています。
目次
深圳市の2025年建設プロジェクトは合計259件
1月2日、2025年の深圳市における新規建設プロジェクトが発表されました。内訳は、工業、インフラ、社会生活などの分野にまたがる合計259のプロジェクトがあり、総投資額は約1,828.7億元（約4兆円）に上ります。市内の各区における建設プロジェクトは以下のリンクをご覧ください。
羅湖区：11件の建設プロジェクト、総投資額は約166.5億元
羅湖区では合計11件の建設プロジェクトが進行中で、総投資額は166億5,000万元です。
産業発展のキーワード「三力三区」「AI城市」
羅湖区は産業発展のキーワードとして「三力三区」を打ち出しています。これは以下のように定義されています。
- 「世界潮流引领力的国际消费中心核心区」
（世界の潮流を率いる力となる国際消費センター中核区） - 「全球资源配置力的深港融合发展先行区」
（グローバルな資源配分力を備えた深セン香港融合発展先行区） - 「国际市场辐射力的现代服务业集聚示范区」
（国際市場への放射力を備えた現代サービス産業集積デモ区）
香港に隣接している羅湖区は、深圳と香港の越境消費を刺激し、商業・観光の融合に力を入れ、世界的なトレンドを生み出す国際的な消費センターとして建設を推進していきます。
加えて、羅湖区は《罗湖区促进人工智能发展十条措施》（罗湖AI十条）を発表し、「AI城市」構築に意欲を示しています。都市管理、ヘルスケア、産業発展など多数の「AI+」応用シナリオ要件を打ち出しました。羅湖区は人工知能、ヘルスケア、低高度経済などの戦略的新興産業を「主戦場」と位置づけており、総産業収入とGDPを「3年で2倍」に増やすことを目指しています。
特に力を入れているのが「清水河红岗创新广场二期」人工知能産業園プロジェクトです。
「清水河红岗创新广场二期」人工知能産業園プロジェクト
当プロジェクトの総投資額は約11.6億元。羅湖区清水河街道に位置し、総敷地面積は12,000平方メートル、総建築面積は93,600平方メートル。研究開発スペースや産業支援を目的とするこの建設により、羅湖の人工知能などの新興産業の発展に適応性の高い産業スペースが提供され、発展の促進に寄与します。
「黄贝岭综合车场保障房」バスターミナル低価格住宅プロジェクト
当プロジェクトの総投資額は約7.5億元。羅湖区黄贝街道に位置し、敷地面積は9,416平方メートル、建築総面積は約82,865平方メートル。規定された容積率による建築面積は約55,880平方メートルとなります。住宅、バスターミナル、公共支援施設などの機能を備え、完成後は33,931平方メートルの「低価格」住宅が提供されるため、優秀な人材の誘致に一役買うことになります。
「深圳东部过境通道龙过水立交」東部交通回廊連絡通路建設プロジェクト
総投資額は約2億7,000万元で、羅湖区东湖街道に位置しています。当プロジェクトは、大梧桐生态融合区东北部にある东部过境通道の両側に新たな道路を建設し、同区域と東部交通回廊を結びます。また、中心的な起業区域と北部の拡張区域を結ぶ連絡通路、そして横排岭村を結ぶ新たな道路も建設されます。これにより当地域の交通のボトルネックが解消されることになります。
「环深圳水库绿道项目（二期）」深圳貯水池緑道建設プロジェクト
当プロジェクトの総投資額は約6,000万元です。位置は深圳水库（貯水池）の南側にあり、梧桐绿道の南端に接続します。東湖公園、深圳水库の右を通り、最終的に翠湖文体公园に接続する全長約2.2キロメートルの緑道となります。当プロジェクトが完成すると、緑道の分断が解消され、深圳における「山海连城」（山と海が都市をつなぐ）回廊の接続が実現されます。
消費・観光・テクノロジーの分野において発展を続ける羅湖区。今後の成長が楽しみです。
Source:
罗湖发布：2025年首批新项目开工！分布在……｜“三力三区”建设提速㉖
