中国外交部は3月9日、日本人の中国滞在が15日以内であれば査証(ビザ)を免除する措置を暫定的に一部停止すると通達しました。
特に香港と陸続きの境界がある深センでは、今まで多くの日本人がこの措置の恩恵を受けて15日以内のビザなし滞在ができていましたが
新型コロナウイルスの影響で深センから香港に入境すると14日間強制隔離/深センー香港のフェリー減便・運休/深センに入ると日本からの訪問者は14日間強制隔離…といった措置が次々と取られ、日本政府側も検疫強化を実施し始めたため、中国訪問者にとって難しい状態が続いています。
以下、在中国日本国大使館のリンクならびにアナウンス(抜粋)です。(赤字はShenzhen Fanによる)
●3月9日,中国外交部から,当館に対し,以下の連絡がありました。
現在の感染症の状況にかんがみ,中国側は3月10日午前0時(中国時間)から,日本人が,(1)旅行,(2)友人訪問,(3)トランジット,のいずれかの目的で中国に入国する場合,滞在日数が15日以内であれば査証を免除するという措置を暫定停止する。停止措置の終了時期は別途通知する。
他方,日本人の(1)ビジネス及び(2)親族訪問目的の中国訪問については,引き続き査証免除が適用されるが,当事者が入国する際に,中国国内の招待側が7日以内に発行した書類の原本を提示する必要がある。当該書類には,当事者の氏名,中国国内の連絡人及び連絡方法が含まれていなければならない。
●なお,現在,中国の複数の省・市等において,日本などから来た渡航者に対し,14日間の自宅観察又は医学隔離観察を求める措置がとられています。これから中国に戻られる予定の方・訪問予定の方は,中国当局の発表に留意いただくとともに,お住まいのマンションやホテル等に対し,具体的にどのような措置を講じているかなどを確認するなど,情報収集に努めるとともに,適切に対応して下さい。
●こまめに航空各社のホームページを確認するなどし,最新の運航状況に注意して下さい。
在中国日本国大使館
旅行・友人訪問・トランジットの場合のビザ免除措置が暫定停止、とのことですが、ビジネス・親族訪問の場合は書類提出により引き続きビザ免除が適用されるそうです。
しかし、深セン(広東省)では日本からの訪問者は入国後に14日間の隔離措置が取られている状態ですので、上記の理由でビザ免除されたとしても意味をなさないことになります。
旅行のみならず、仕事等でノービザの方が深センに行くことは今後しばらくの間控える方が良いでしょう。