武漢の方々、本当にお疲れ様でした!
4月8日、武漢がついに"解封"となり、初日は5万人超の方々が武漢から中国国内の各都市に戻ってきました。深センには3,000人以上の方々が帰還された模様です。
日本では「自粛疲れ」なんて言葉も聞かれますが、武漢はそんな生易しいものではなく本物のロックダウンが76日も続きました。
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深圳卫视深视新闻:深圳将迎来20万湖北待返人员,他们的核酸检测究竟怎么做?
目次
深圳空港は初日に武漢発着旅客便10便を計画ー400人以上が帰還
4月8日のフライトプランによると、深圳空港は解封初日に武漢発着の旅客便10便が計画され、武漢は400人以上の乗客が深センに戻ったようです。
午前9時36分に、武漢→深センの最初のフライト「MU2477」が深圳空港に着陸し、58人の乗客が姿を現しました。武漢からの人々に向けて歓迎式が準備されていました。
彼らの多くは春節期間中、武漢に戻ったために立ち往生してしまっていました。
深セン到着後、すべての乗客は体温チェックと湖北省健康グリーンコードの確認を受けました。
そして、“武汉加油!”,“深圳欢迎您!”「武漢がんばれ!」「深センへようこそ!」といった祝賀カードを持って待機していた空港スタッフによって迎えられ、マスク・消毒剤・その他必要な感染防止アイテムや祝福カードが入った「福袋」も各乗客にプレゼントされたそうです。
武漢からの乗客は搭乗前に健康チェック
規則によると、武漢からの乗客はチケット購入前に健康コードと健康証明書を提出する必要があり、キャビン内には一定のスペースが確保されます。
4月8日以降、湖北省健康グリーンコードを保持し、核酸検査の結果が陰性の方は14日間の自宅または集中隔離を実施する必要がありません。
初日の深セン→武漢フライトは5回
深圳航空は「深圳ー武漢」往復フライトを毎日飛行する予定です。
初日は、深圳航空・中国南方航空・中国東方航空などが深センから武漢まで合計10便のフライトを予定していたようです。
また深圳空港は武漢以外にも襄阳・武当山・宜昌・恩施の湖北省5都市(武漢含む)への旅客便を再開しました。
武漢のフライトでは出入り口に温度測定セクションがあり、感染の疑いがある乗客が見つかった場合は通常の乗客から隔離する検疫エリアも設けられています。
今後、深センー武漢便は増便へ
4月8日から、中国南方航空は深センから武漢への朝夕2便を再開しました。
空港からの情報によると、来週の深圳空港と武漢の間には98便が予定されているとのこと。
正常化に向けて動き出します。
高速鉄道で武漢から深圳北駅に到着した人の数は初日で約2800人
4月8日に、高速鉄道で武漢から深セン行きの列車に乗った人は約2,800人だったそうです。
深圳北駅の各エリアでは体温チェックや徹底した消毒作業も引き続き行われています。
湖北省から深センに戻る人の数は20万人
統計によると、湖北省から深センに戻る人の数は現在20万人を超えるそうで、その中に無症状感染者が存在する可能性を考えると、ある程度の感染リスクは否定できないことから深圳市は引き続き湖北省から帰還した人に対して主に以下のような指示を出しているとのこと。
- ビッグデータに基づき、武漢から深センに戻ってきたリストを作成し、最近の健康状態について連絡を取る。
- 湖北省で行った核酸検査結果を、深セン到着時に提出するよう要求する。
- 「i深圳」WeChatアカウントを通じて、3日間連続で個人の健康状態を申告する。
- 深セン到着後14日間は仕事を除いてパーティーなどを行わないこと。
ぜひ深セン市内で武漢熱乾麺(热干面)を!
このような大々的な歓迎ムードを出すことによって、湖北省出身者に対する差別をなくす意味合いも含まれていそうですね。
現在ネットでは以下のようなイラストも出回っていますが、武漢から帰還された方の中には深セン内にもたくさんある武漢熱乾麺(武汉热干面)のお店を経営されている方もいると思われます。
以前に熱乾麺屋の特集を行いましたが、深センにおられる方はぜひお店で熱乾麺や湖北料理を楽しんでください!
まだ予断は許さない
先日行われた「清明節」追悼式典や、今回の武漢封鎖解除も大々的なイベントを催して内外に周知されましたが、これで完全に新型コロナウイルス感染が終息したわけではなく、第二波の警戒が続いています。
非常事態宣言が出された日本や諸外国は今が正念場です。周辺国が終息しない限りはお互いの行き来もできない状況が続いてしまいますので、技術や情報の共有を行いながら一刻も早く回復できるように協力し合っていきたいですね。