2020年はいくつかの路線が開通する深セン地下鉄(深圳地鉄)で、一部運賃値下げの発表です!
日本と比べて圧倒的に運賃が安いことで有名ですが、ほとんどの場合は10元(約150円)ほどで始点から終点まで乗ることができてしまう深セン地下鉄。
毎日地下鉄を利用している方々にとって嬉しいお知らせです。
Source:
EyeShenzhen: New Metro fare chart unveiled 最新深圳轨道交通票价表出炉,最高下调3元!
深圳市发展和改革委员会关于公布《深圳市城市轨道交通三期线网票价表(2020年版)》的通知
深センの交通機関は本当に安い
深セン(中国)のバス・地下鉄は日本と比べても運賃が安いので、多くの方の主要な交通手段になっています。
同じ距離で日本(JR)と深センの地下鉄を比較してみますと、安さがよく分かります。
- <東京>JR東京駅ー三鷹駅:400円
- <深セン>世界の窓ー華強北:4元(約60円)
(いずれも約12km)
深センの地下鉄料金に慣れると、東京での移動は本当にコストがかかることを実感しますね。
深圳市发展和改革委员会が新運賃を発表
5月6日、深圳市发展和改革委员会により《深圳市城市轨道交通三期线网票价表(2020年版)》(深セン地下鉄の新運賃)を発表しました。
内容を見ると、1−3元の値下げをされている区間があります。
(1092区間で1元値下げ、116区間で2元値下げ、4区間で3元値下げ)
また、11号線のビジネスクラスの運賃は原則として通常運賃の3倍以下の範囲内に抑えるということも発表されました。
リンク先 深圳市发展和改革委员会关于公布《深圳市城市轨道交通三期线网票价表(2020年版)》的通知 では、(今年開通予定の路線を含む)全路線の運賃表(エクセル)をダウンロードできます。
値上げを試みたが、反対に遭い断念した経緯も
実は改革委员会は昨年、現在の運賃では運営コストを補うことができないとして値上げ案を出していました。しかしネットユーザーなどの反対に遭い断念したのだそうです。
今回は一転して一部値下げとなりましたが、なぜ値下げをしたのでしょうか?
地元メディア深圳吃喝玩乐Vによると、深セン地下鉄は複数の新しい路線を開通させる時に運賃を割り引くことがあるのだそうです。
確かに、2016年の 7/9/11号線開通時にも値下げをした経緯があり、今年2020年は6/10/8号線が、加えて2/3/4号線の延長線も開通予定なので、この推理は一理あります。
今回の値下げ対象は全体の2.6%で残りの97.4%は以前と変わりませんが、多くの人に使ってもらうためにも、値下げはいいアピールとなりますね。
しかし、上記の「運営コストを補うことができない」と述べている点は気がかりです。特に新型コロナウイルスの影響で2,3月中は利用者が激減しましたし、今後の財政の舵取りは難しいでしょう。
値下げはいつから?
明確な開始時期については不明ですが、公表されている運賃表には2020年開通の新路線も包含されていることから、遅くとも6/10号線が開通する8月までには実施されるのではないかと思われます。
2020年は全路線の走行距離が411kmに達する深圳地下鉄。値下げすることで今後広範囲に広がっていく路線に乗りやすくなりますね。
安い運賃で遠くまで足を運ぶことができるため多くの人々の生活を支えている深圳地下鉄。これからも頑張っていただきたいです!