10月8日に深圳市人民政府と中国人民銀行は、地元の消費促進とデジタル人民元テストの一環としてデジタル人民元の紅包(お年玉)配布を開始すると発表しました。
5万人の当選者にはデジタル人民元アプリをインストール後に200元が送られます。総額1000万元の試験運用です!
目次
羅湖区が資金提供
当パイロットプロジェクトは羅湖区が資金を提供し、抽選で1人あたり200元がデジタル人民元の紅包として深センの個人用デジタル人民元ウォレットに分配されます。
配布された人民元は有効期間内に指定の羅湖区で消費することができます。内需を刺激すると同時にデジタル人民元の研究開発プロセスにおけるテストも兼ねた画期的な方法です。
対象は深セン市民(外国人不可)
対象となるのは深セン市行政区域内(深汕特别合作区含む)在住者で、中国本土の携帯電話番号と第2世代の居住者IDカード(第二代居民身份证)保持者となります。
つまり外国人は不可。残念…
エントリー方法
対象者は、以下のQRコードをスキャン、もしくは「i深圳」アプリなどから"礼享罗湖"を選択して抽選に申し込むことができます。
当選者はデジタル人民元アプリ“数字人民币APP”のダウンロードが可能に
抽選に当選した方は、SMSのガイドラインに従って“数字人民币APP”(デジタル人民元アプリ)をダウンロードし、"个人数字钱包"(パーソナルデジタルウォレット)を開くと、200元の紅包 “礼享罗湖数字人民币红包”を受け取ることができます。
予約登録:10月9日午前0時〜10月11日午前8時
対象者は前述のQRコードからアクセス後、個人データ(氏名、ID番号、携帯電話番号)を入力し、“个人数字钱包”を選択して銀行を開設・送信します。現在口座を開設していない場合でも予約に参加できるとのこと。
予約登録情報が送信されると、「i深圳」システムは2時間以内にレビューを完了し、深セン政府SMSサービスプラットフォームを介して予約登録時に記入された携帯電話番号に確認コードSMSを送信します。 この確認コードは削除しないでください。
テキストメッセージを受け取った方は、6時間以内にイベント予約プラットフォームの“进度查询/确认码填写”「進捗照会/確認コード入力」をクリックして、予約登録確認コードを入力して予約を完了する必要があります。
抽選:10月11日午前8時
抽選は10月11日午前8時に開催されます。
红包発行:10月12日午後6時〜
10月12日18時より、当選者にはSMSが届きます。 SMSガイドラインに従って、「デジタル人民元APP」をダウンロードしてインストールし、登録します。予約時に選択した銀行の"个人数字钱包"(パーソナルデジタルウォレット)を開くと、200元の紅包 “礼享罗湖数字人民币红包”を受け取ることができます。
红包使用:10月12日18時〜10月18日24時
200元の红包は、罗湖万象城、乐凯撒、天虹百货、茂业百货など、羅湖区でデジタル人民元システムの変換を完了した3389の商店にて、10月12日18時〜10月18日24時まで使用できます。
红包は他の人に譲渡したり自分の銀行口座に戻すことはできません。有効期間を過ぎると回収されます。
デジタル人民元アプリはクローズドベータ段階
現在、このデジタル人民元アプリはまだApp Storeで入手できません。クローズドベータ段階のため、一般の人が当アプリを利用することはできないそうです。
言い換えれば、当選者だけがデジタル人民元の最初の大規模な内部テスターになるということ。
デジタル人民元の存在は2019年から少しずつ話題になり始めましたが、それからわずか1年で公開テストを行うようになるとは中国のスピードの速さに驚かされますね。
日本人含む外国人が参加できないのは残念ですが、ご家族や友人に対象者がおられましたらぜひ抽選に参加してみてください。
Source:
21世纪经济报道:重磅!数字人民币真的来了!深圳要发1000万红包,每人200元!5万个名额,如何申请?