10月27日、香港行政長官の林鄭月娥(キャリー・ラム)氏は記者会見で、中国本土にいる香港居住者は来月(11月)から香港入境時の14日間隔離を免除されるようになると述べました。
また、香港市内におけるレストラン・バーなどの規制も緩和の方向に向かいます。
香港行政府発表事項
林鄭月娥氏は、新型コロナウイルスの流行状況は着実に減少していると述べましたが、先週はまだ5つの局所症例があり、そのうち4つは原因不明とのことです。
外国からの感染防止策に関して、政府は感染リスクの高い14か国からの入国を厳しく管理しており、該当国の人々は搭乗前のPCR検査結果が陰性であり、指定ホテルで14日間の検疫を行う必要があると述べました。
本土との通関については、来月(11月)より本土から香港に帰国した香港居住者は14日間の検疫が免除されます。
とはいえ、政府の基準が緩んだわけではなく、テスト、追跡、検疫、および治療を含む4つの主要ポリシーを検討しているとのこと。さらに、香港空港管理局は到着した乗客への迅速なウイルス検出プログラムを試験的に実施していきます。
レストラン・バーでの規制緩和
香港市内の規制も変化が見られます。
香港行政府は同日、10月30日から11月5日までの間、レストランやバーの1つのテーブルに一緒に着席できる最大人数を増やすなど、社会的距離の措置をさらに緩和すると発表しました。
食品衛生長官のSophia Chan氏は、以下の決定を伝えています。
- レストラン等のケータリング業は午前2時までの食事サービスが可能に。
- 1つのテーブルに一緒に着席できる人数は、レストランでは4人→6人に、バーやパブやナイトクラブでは2人→4人まで可能に。
- テーブルでは飲食のためマスクを外すことは可能に(テーブルから離れているときはマスク着用)
- ライブパフォーマンスとダンス活動は、適切な感染予防と管理措置の実施を条件として、クラブ、ナイトクラブ等で行うことが可能に。
- 屋内のスポーツ施設や公共のスケートリンクでの運動時にマスクを着用する必要はない。
- バーやパブを含むケータリング事業所、テーマパークを含む公共の娯楽施設、パフォーマンス会場、ナイトクラブ、スイミングプールに許可される人数の合計は、それぞれの施設の容量の50%→75%まで可能に。
公共の場所での4人以上のグループの集まりの禁止は、上記の7日間は継続しますが、公共交通機関およびすべての公共の場所では引き続きマスクを着用することが求められています。
次のステップは市内規制解除+本土への入境制限解除・・・
一時期は感染者数が増加したために大幅な制限が敷かれましたが、少しずつ良い方向に向かっているようですね。中国本土からの出境はこれで14日間の隔離がなくなり、次は香港→中国本土(+マカオ)の制限がいつ解除されるかが焦点となってきます。
Source:
ShekouDaily: Hong Kong Announces Quarantine Exemption for Returning Residents