中国社科院(中国社会科学アカデミー)は2020年の中国都市競争力レポートを発表しました。
経済のみならず、生活環境や技術革新など様々なカテゴリーから調査されたこのランキングを分析すると、今後発展しそうなエリアが見えてきます。深センはもちろん…
中国都市経済競争力調査
10月22日に、中国社科院(中国社会科学アカデミー)は《中国城市竞争力报告No.18:劲草迎疾风:中国的城市与楼市》という中国都市競争力レポートを発表しました。トップ20は以下の通り。
- 深圳
- 香港
- 上海
- 北京
- 广州
- 苏州
- 台北
- 南京
- 武汉
- 无锡
- 杭州
- 成都
- 宁波
- 佛山
- 澳门
- 长沙
- 青岛
- 常州
- 东莞
- 郑州
深センが一位!
”東高西低,南高北低”
トップ10は基本的に安定しており、2015年の総合経済競争力と比較しても、深セン、香港、上海は変わらずトップ3にとどまっていました。上位20位の中では、杭州、寧波、鄭州が最もランクアップした都市とのこと。
総合的な経済競争力の強い都市は、主に北京・天津・河北、山東半島、長江デルタ地域、海峡西岸、大湾区に分布しています。大都市圏は強いですね。
地域別で分析すると、“東高西低,南高北低,東昇西穏,南昇北降”というパターンが見えてくるのだそう。南に位置する大湾区周辺は今後も発展が続きそうです。
持続可能競争力調査
また、「持続可能な競争力」に関する調査ランキングのトップ20は以下の通り。
- 香港
- 深圳
- 台北
- 上海
- 北京
- 广州
- 苏州
- 南京
- 青岛
- 武汉
- 无锡
- 台中
- 天津
- 厦门
- 东莞
- 佛山
- 杭州
- 高雄
- 澳门
- 成都
"東中同昇,南昇北降"
全体的に"東中同昇,南昇北降"というパターン。先進都市の持続可能な競争力は安定しています。人材密度に関しては、南から上昇し、北から下降するパターンなのだそう。
他競争力ランキング
他にも、ビジネス環境競争力(营商环境竞争力)、生活環境競争力(生活环境竞争力)、技術革新競争力(科技创新竞争力)といったランキングがそれぞれトップ50まで公開されています。
詳細はリンク先に公開されています。様々な都市の傾向を分析するのに役立つと思いますので参考になさってください。
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