この状況では仕方ないですね…
2020年中旬より通関サービスの24時間化を開始する予定だった深圳湾口岸ですが、新型コロナウイルスの影響により計画が中断されました。
現在の深圳湾口岸は通関業務を午前10時から午後8時に短縮中です。
深圳湾口岸24時間化は2019年から本格検討
深圳湾口岸は2007年の開設前から24時間サービスが検討されていましたが、当初は旅客数が少なく輸送サービスも発達していないため実施は見送られていました。
しかし、ここ近年の深圳口岸を利用する旅客者数は急増の一途をたどり、2017年は2億4,100万人に達し、2018年には2億5,000万人を超えました。2019年は香港デモの影響を受けたものの、それでも2億4,100万人の人が利用していました。この3年は1日の平均利用者数が70万人を超える月も珍しくありませんでした。
2019年末に発表された統計によると、深圳湾口岸を経由して香港に行く旅行者の21%が広州と東莞から来ているのだそう。
通関業務時間は、通常は 6:30-24:00 ですが、現在は 10:00-20:00 に短縮されています。
深圳湾・皇崗・莲塘3口岸の24時間化計画は進行中
2020年中には実現しませんでしたが、口岸の24時間化計画が頓挫したわけではありません。
2020年中旬に入ってからも24時間サービスの話は進行中で、粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)円滑化のため必要なものとみなされているようです。
西の貨物検査は深圳湾口岸に、東は新しい莲塘口岸に役割を振り分ける “西进西出,东进东出”戦略とともに、深圳湾口岸ー皇崗口岸ー莲塘口岸の3口岸が24時間通関となることで、東、中、西それぞれのエリアを利用する乗客の夜間通関ニーズを満たしていくことになります。
高速都市間鉄道と地下鉄13号線開通でより重要な口岸に
深セン市は、高速都市間鉄道「穗莞深城际铁路」を深圳湾口岸と皇崗口岸まで拡張する計画を進めています。
加えて、深圳湾口岸から北の方に展開する地下鉄13号線も工事中です。当路線は将来的に東莞地下鉄に接続されます。
今後の展開は、香港ならびに諸外国のコロナ感染者がどう推移するかによっても変わる可能性はありますが、深セン側は当初の計画通り着々と準備を進めている様子が伺えますね。
Source:
ShenzhenDaily: Checkpoint to suspend start of 24-hour service 深圳湾口岸暂缓实施24小时通关