ついに、香港最長の海底トンネル「屯門至赤鱲角連接路」（Tuen Mun – Chek Lap Kok Link）が12月27日に開通します。
このトンネルは香港空港から深圳湾口岸までのルートにも大きな影響を及ぼすもので、所要時間がなんと20分も短縮され、料金も安くなります！
「屯門至赤鱲角連接路」
屯門は深圳湾口岸への直通バスが停車している香港の街として有名ですが、「赤鱲角」（Chek Lap Kok）は香港国際空港の所在地となる島のことです。
今までは、屯門から香港国際空港まで陸路で行くと冒頭の図のグレーの線に沿って迂回をしないとなりませんでしたが、この屯門至赤鱲角連接路により大きなショートカットとなります。
屯門から赤鱲角の接続ルートは、北の接続道路と南の接続道路で構成されています。北の接続道路の長さは5.5kmで、そのうち約5kmが屯門─赤鱲角トンネルとなります。総事業費は448億香港ドル。
屯門南から香港国際空港への往復の所要時間は約22キロメートル短縮される予定であり、現在の約30分の所要時間も約10分に短縮されます。タクシーやスカイリモも大きな恩恵を受けることになりますね。
通行料免除に伴い、バス料金も引き下げ
屯門地区と元朗地区の空港バス路線も再編され、運賃も値下げとなります。
バス新料金表
2020年6月に公開された、空港バスのルートと運賃は以下のように調整される見込み。
- A33：$ 27.7 → $ 15
- A33X：$ 27.7 → $ 15
- A34（新設）：$ 15
- E33：$ 13.9 → $ 12
- E33P：$ 14.3 → $ 12
- NA33：$ 40 → $ 28
香港国際空港ー深圳湾口岸バスルート利用者にとって特に関わりがあるのは、E33／A33／A33Xです。NA33は夜間運行バスなので、深圳湾口岸が24時間オープンになった時には利用者が増えるかもしれません。
以下は2018年の記事ですが、深圳湾口岸ー香港国際空港へのアクセス方法を紹介しています。
政府は現在、北面連接路の手配や青嶼幹線の通行料免除に対処するために既存の道路標識を交換する作業の最終段階にあり、関連する道路区間の開通に備えています。
香港とマカオを結ぶ港珠澳大橋とも接続されるので、屯門のみならず周辺住民にとって生活が大きく一変する屯門至赤鱲角連接路。コロナ後に大きな力を発揮することでしょう。
Source:
香港特別行政区政府 新聞広報：屯門至赤鱲角北面連接路將於十二月二十七日通車
rthk.hk: 屯門至赤鱲角連接路北面連接路下月27日通車
inews.hket.com: 【交通基建】屯門赤鱲角連接路12月27日通車 青嶼幹線將豁免收費 屯門往機場車程約10分鐘
