2020年は複数の地下鉄開通が話題になった深センですが、最後に大きなニュースです。2015年から工事が行われていた深セン外環高速道路の第一フェーズが2020年内に開通する見込みです。
広州・東莞・恵州を結ぶ交通網がこれでもっと発達していきます!
目次
深セン外環高速道路とは
深セン外環高速道路(深圳外环高速公路)は、深センの境界線に近いエリアを走る高速道路。一部は東莞市にも入ります。東京の環状線に近いものがありますね。
工事工程は4段階に分かれており、西側から「一期西段(35.6km)」「東莞段(17.06km)」「一期東段(15.06km)」「二期工程(9.35km)」「三期工程(15.65km)」という名称が付けられています。
今回、工事が完了したのは「一期西段(35.6km)」と「一期東段(15.06km)」の約51kmの区間。上記地図の赤いラインになります。青いラインの「東莞段(17.06km)」も2020年内開通予定。
広深沿江高速道路から接続、12のインターチェンジ
12のインターチェンジ(田园、沙井北、松岗南、芙蓉、玉律、长圳、凤凰、黎光、五联、高桥、低碳城互通、坪地互通)と、1つの予備インターチェンジ(新围)を設置。設計速度は100km / h。
深セン外環高速道路プロジェクトは、広州と深センを結ぶ広深沿江高速道路の田园インターチェンジから始まり、西から東に向かって宝安区、光明区、竜華区、東莞市、竜崗区、坪山区、大鵬新区を通り、盐坝高速道路で終わります。深セン区間は76km、東莞区間17kmを含む、全長93kmの高速道路です。
大湾区発展の重要な位置付けに
当高速道路は、粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)の輸送ネットワークにおける深セン大都市圏の強力なブースターとなります。
高速道路を最大限に活用することで、深セン、東莞、恵州、そして香港・マカオの大湾区エリアの社会的・経済的繁栄が促進される非常に重要な道路となるのだそう。
「スマートハイウェイ」構築へ
この高速道路、ただの道路ではなくさまざまな技術力も結集しており、今回は「3つの近代化」(管理方法の革新、インテリジェントな交通管理、「グリーン」高速道路)を掲げています。
1、管理方法の革新
当高速道路の路面情報統合管理制御プラットフォームは、深セン市交通工学技術革新賞の最優秀賞を受賞。そして舗装プロジェクトは、深セン市交通建設工学二重標準管理モデルサイトを受賞。
2、インテリジェントな交通管理
交通データに基づいて外環高速ビッグデータセンターと包括的な交通監視システムを確立。また高速道路インフラのデジタル化実現のために、外環高速BIMモデルを確立。
3、「グリーン」高速道路
ランドスケープ・デザインを改善し、高品質で調和のとれたモダンなグリーンハイウェイを作成。環境保護、省エネルギー、また自然との調和を目指した設計となっているようです。利用するのが楽しみですね。
第一フェーズは2020年内開通、第2フェーズは2021年開通予定
今回の深セン外環高速道路一期(西段、東段)は2020年内開通、そして二期工程は2021年開通予定とのこと。東莞段も(間に合えば)年内開通、これだけでもかなりの変化です。
深センの外環高速全線が開通すると、広州・東莞・深セン・恵州への輸送網がかなり発達するでしょうね。
Source:
深圳发布:收费标准定了!外环高速深圳段一期全线贯通,有望年内通车
印象塘厦:通车倒计时!深圳外环高速部分路段完成交工验收,收费标准公布
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