そうなりますよね…
2021年1月5日に施行される、香港から深圳湾口岸を経由して深センへ入境する人に対する宿泊予約証明書の提出義務化前に、香港から深センへの入境者数は前期比の2倍と急増しています。
入境者の中にはネット予約が苦手な高齢者や、学校がオンライン授業に切り替わったため早めに入境する親子も見受けられるようです。
宿泊予約提出義務化は1月5日より施行
2月の春節を控え、連休期間中の香港からの大量流入を防ぐために施行される宿泊予約証明書の提出義務化。
これらの予約をしておらず、深圳湾口岸で予約の証明書を提示できない人は香港に戻されてしまいます。(施行後1週間は予約支援実施)
香港における感染者数が収まらない現在、中国本土に退避する人の数は依然として多いため、春節の大移動が始まる前に対策を取ったものと思われます。
入境者数:前期比の約2倍
施行直前に深圳湾口岸を経由した香港から中国本土への入境者数は以下の通り
- 12月28日:1,215人
- 12月29日:1,894人
- 12月30日:2,075人
- 12月31日:2,506人
- 1月1日:2,658人
- 1月2日:2,988人
入境理由は様々
この期間中の入境者は高齢者も見受けられるようです。(高齢者にとって手間のかかる)ネット予約が必須の申請作業を避けるため、そして1月5日以降は1日の宿泊予約枠の数が限られることを心配する人も多い。と地元メディアは伝えています。
子供を持つ親は学校が閉校してオンライン授業に切り替わったため、深セン入境後(ホテル隔離期間中)も授業を続けることができるのだそう。
また、香港行政府の「回港易」(14日以内に広東省を出ていなければ香港入境時に14日間の検疫が免除される制度)により、多くの人が旧正月に向け深センへの帰省ラッシュに加わっているとも報じられています。
前回報じられた通り、広東省は入境者に対して「14+7」(14日間の集中隔離+7日間のコミュニティ管理)を実施し始めました。(実施時期は各エリアによって異なるようです)
14日集中隔離後の、7日間のコミュニティ管理期間中は、必要な場合以外は原則として外出しないことが求められています。つまり入境後21日間は自由な行動が制限されるため、前もって入境して春節に備えておきたい意向もありそうです。
宿泊予約システム利用登録者数は2万1500人以上
深圳市人民政府口岸办公室によると、1月2日20時の時点での宿泊予約証明システム利用登録者数は2万1570人となりました。そのうち予約した方の内訳は以下の通りです。
- 1月5日:予約者数 1,980人、予約ホテル室数 1,565室
- 1月6日:予約者数 902人、予約ホテル室数 646室
- 1月7日:予約者数 713人、予約ホテル室数 503室
- 1月8日:予約者数 764人、予約ホテル室数 556室
1月5日〜11日は現場での予約支援も
深圳湾口岸では、この新しい措置に関して高齢者などインターネット操作に慣れていない人のために、施行後最初の1週間(1月5日〜11日)は、スタッフが現場でサービス予約の支援を行います。とはいえ入境予定者は事前に予約をしておくことが勧められています。
深圳湾口岸は(飛行機の旅客者数を把握できる)空港とは違って、香港からの入境者数の正確な把握ができないため、1日あたりの隔離用ホテルの使用部屋数を毎日調整する必要がありました。この措置により入境者数のコントロールができるようになり、春節の大移動に伴う感染対策への手を打った形です。
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