広東省は1月8日、新型コロナウイルス流行制御に関する記者会見を開き、今後の指針についての説明を行いました。
省内では121万900人が新型コロナワクチンを接種し、省自体は依然として感染の低リスク地域ですが変異種も検出されており、春節に向けて引き締めを図っています。
目次
広東省人民政府情報弁公室による記者会見の中で、広東省保健衛生委員会副部長、広東省教育局検査官、省疾病管理予防センターの副所長が、それぞれ新型コロナウイルスワクチン接種の推進、学生の冬休みの手配、各学校区での流行の予防と制御について説明を行ないました。
国外からの入境者には「14+7」の厳格な実施
まず、先日当サイトで報じたように、入国者に対する隔離政策「14+7」(14日間の集中隔離+7日間のコミュニティ管理)が厳格に適用されます。
広東省では、中国で14日間の検疫解放後にPCR検査で陽性反応が出た外国人がいることを受け、入国者の健康管理を強化しました。
広東省に入国する外国人に対して、隔離14日間の集中医療観察+7日間の地域健康監視という閉鎖管理措置を厳格に実施し、入国後1日目、7日目、14日目、21日目に各1回ずつPCR検査を実施しています。
先日、海外から輸入された陽性症例の全検体を調査したところ、英国と南アフリカの新型コロナウイルス変異株が相次いで発見されました。
最近は、中国国内の他の地域が中高リスク地域に指定されたことを受け、該当地域からの14日以内の渡航歴のある人を対象に健康通知書の発行、健康照会、健康コードの確認、PCR検査を厳格に実施。1人も見逃さないように感染源をコントロールしているとのこと。
新型コロナウイルスワクチンは省内で121万900人が接種済
1月7日の時点で、広東省内では121万900人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたとのこと。
ワクチン接種を受けた人々のうち、輸入コールドチェーン食品従事者、隔離施設スタッフ、閉鎖管理従事者、越境ドライバー、最前線にいる医療従事者、伝染病予防担当者などの主要グループは、基本的に1回目の接種を完了したと紹介されています。
今後は、民間航空や鉄道などの現場作業員のワクチン接種が行われる見込みです。また新型コロナウイルスワクチン接種の管理情報システムにより、個々のワクチン接種者の情報はトレースすることができます。
学校の冬休み、新学期開始時期について
統計によると、広東省の高校には他省からの学生が約30万人いるとのこと。
高校は、2020年12月30日から2021年2月6日の期間内に冬休みを開始し、新学期は2月18日から3月8日の期間内に開始します。
幼稚園・小中学校は2021年1月10日から25日の期間内に冬休みを開始し、新学期は2月20日から3月1日の期間内に開始します。
すべての学校は生徒の下校記録を残すことを義務づけており、生徒の行き先を明確に把握できるようにしています。期末試験や各種試験も十分な予備試験室を確保して実施するのだそう。
「広東省内で新年を過ごして欲しい」
冬休みや春節が近づく中、帰省の準備をする学生や社会人が多いですが、人の移動が頻繁に行われると感染の拡大リスクが高くなります。
広東省では「常に流行の予防と抑制の糸を引き締め、麻痺させず、運任せにせず、甘んじることのないように」また、「必要がなければ広東省から出ないようにし、中・高リスク地域には行かないように、国外には出ないようにすることをお勧めします」と述べています。
春節期間中はできるだけ広東省で休暇を過ごすことも奨励されています。「どうしても旅行をしなければならない場合は、旅行を合理的に手配し、事前に現地の流行状況や予防・対策方針を知り、旅行先で最近の症例や流行の有無を調べ、外出先で使えるようにマスクや手指消毒剤などのアイテムを常備しておくべきだ」と述べています。
集会活動は10名以下に
人の集まりを最小限にし、家族やプライベートの集まりを10人以下に抑えることが推奨されています。冠婚葬祭もシンプルに宴会を行わない形にすることや、以下の予防策を取り感染リスクを最小限にするように提唱されています。
- マスクの着用や定期的な手洗い、「1メートルライン」など、自己防衛を強化し、良い習慣を維持すること。
- 混雑している場所、風通しの悪い場所、医療機関の3つの場所に行くときは、マスクを着用すること。
- 公共交通機関を利用する際には、他の乗客との距離を保つことを意識し、食事の際にはテーブルと椅子の間隔を空けること。
Source: