「中国飲食業界のディズニー」と言われる飲食系の複合施設「深圳超级文和友」が4月2日に正式オープンし、5万人以上が行列を作りました。
3ヶ月限定で当施設内に出店中のタピオカティーブランド「茶顔悦色」ではプレミアが付き、一杯500元(約8,400円)で売られるほどの人気となっています。
目次
「深圳超级文和友」とは?
「深圳超级文和友」とは、長沙の企業によって建てられた80年代の文化をテーマにした飲食系の複合施設。
長沙(长沙文和友)と広州(广州文和友)に次いで3番目の施設となり、80-90年代の古い住宅の鉄製の窓を外観とし、内部には「深圳不夜街市场」「可口可乐时光馆」「深圳大家乐广场」「绮梦」「深圳人的沉浸式戏剧」「爱我深圳」「深圳生活」といったエリアを設置。文和友の特徴であるノスタルジックな要素を演出しています。
床面積は約3万平方メートルで、広州の店の6倍の広さ。4階建ての建物内に60以上のケータリングブランドが出店しておりオープン初日は5万人以上が並んだとのこと。深センと香港の文化的特徴を融合し、「食、観光、ショッピング、娯楽、展示」が一つにまとまっています。
没入型体験で「中国飲食業界のディズニーに」
当施設は飲食だけでなく、没入型の文化体験空間を提供。進出する都市ごとに、その場所の都市文化との共生を図るスタイルで「中国飲食業界のディズニーになる」と言われています。
今後は、北京、上海、香港、ロサンゼルスなど、国内外の一等地に10の施設をオープンする計画を立てているとのこと。
中国各地のグルメを網羅
今回オープンした深圳超级文和友は内容も充実しています。
椰子鸡汤(ココナッツチキン)で有名な「润园四季」をはじめ、深笙蚝、茶颜悦色、小罗臭豆腐、老地方盐田肠粉、牛巷番薯粥、光明招待所、有章牛杂、阿八蚝仔烙、文记壹心鸡、亚强果汁冰、大利来猪扒包、邓家传文糕点、东瓜山肉肠などの有名店から、揚げ物、ザリガニ、ソーセージ、臭豆腐、牡蠣といった中国を代表する食事が提供されています。
他にも、古い駅のプラットフォームをイメージしたレストラン「COMMUNE」や、美容小売ブランド「HAYDON黑洞」も出店。サブカルエリアもあるそうです。
3ヶ月限定のティーストア「茶颜悦色」は大行列:一杯500元にも
特にニュースになったのが、長沙のティーストア「茶颜悦色」(Chayanyuese)。
深圳文和友内に3ヶ月限定のショップをオープンしましたが、初日から大行列。
1人1回の注文で2杯までという制限をしているもののネット上には代理購入をする大量のダフ屋が現れ、一杯500元(約8,400円)で売られていたものもあったとのこと。
建物と液晶が融合したアート作品「时空剥落」(TIME PEELING)
「时空剥落」(TIME PEELING)は、深圳文和友とUFO媒体实验室によるアートプロジェクト。先日行われた「GLOW SHENZHEN 2020 深圳国际光影艺术季」でも披露されていたインスタレーションのアップグレード版なのだそう。
古風な建物とLEDディスプレイが見事に融合しSF的な雰囲気を醸し出します。
深センの写真家Tony氏による内部施設公開
現在数千のフォロワーを持つ深センの有名写真家Tony氏(Twitter: @yusuke_tony)より、最新の深圳超级文和友施設内部の写真を使わせていただきました。なんと、このようなレトロなゲームセンターも設置されています。懐かしのKOF97...!場所は地上もしくは地下1階にあるそうです。
オンライン予約が必要
初日からの混雑に対応して、4月3日より入場希望者はオンラインでの予約が必要になりました。
WeChatで「深圳文和友」公式アカウントをフォロー後、左下メニュー内の「点我排队」から整理番号を取得してください。
アクセス・ロケーション
深圳超级文和友
住所:深圳市罗湖区解放路3002号
最寄駅:地下鉄1号線「老街」G出口
営業時間 11:00-24:00(毎日)
羅湖東門エリアの活性化に一役
今回進出した羅湖東門エリアには、深センで最初にできた古い商店街があります。東門街は昔の深センの人たちの記憶を呼び起こしますが、西側で新しい商業施設が建設されていく中で昔ながらの古い商店街に新しい人を呼び込むことは羅湖区政府にとっても課題となってきたようです。
そんな矢先にオープンした「深圳超级文和友」。昔ながらのノスタルジックな情緒を醸し出しながらも若者たちを惹きつける魅力を持ち合わせているため、古い商店街の活性化に一役買いそうですね。
Source:
EyeShenzhen: Wenheyou Superb Shenzhen opens 深圳“超级文和友”开业,怀旧与“网红”感并存
新浪网:深圳快闪店炒到500元一杯,茶颜悦色为何还不打算布局全国?