5月15日、広東省統計局のWebサイトでは、2020年11月1日における省内21の住民人口に関連するデータを発表しました。最新統計によると、深セン市の居住人口は1,756万61人となり、2019年と比較して412万1,300人の増加となります。
同時に深センは先日行われた人民代表大会で、不足している学校・住宅・病院などの建設計画も公表しています。
目次
2020年深セン市最新統計結果発表
統計によると、広東省の居住人口は1億2601万2510人に達し、2010年の第6回国勢調査と比較すると広東省の居住者人口は2,170万9,400人の増加。なんと20.81%も増えたことになります。
ちなみに、中国の総人口は14億1,000万人となり、2010年の前回調査(13億4,000万人)から5.38%の増加とのこと。中国全土のおよそ9%が広東省に集中しています。
2007年以降、広東省の居住人口規模は14年連続で全国1位ですが、中でも深センの増加率は顕著です。
深センの最新居住者人口は1,756万61人で省内二位
深セン市の居住者人口は1,756万61人。2019年末の居住者人口(1,343万8,800人)と比較して、412万1,300人の増加となります。 広東省内の人口ランキングでは広州に次いで2位となります。
トップ3の人口は以下の通り。広州、深センが他の都市を引き離してダントツの結果ですね。
- 広州:1,867万6,605人
- 深セン:1,756万61人
- 珠海:243万9,585人
深センの人口増加率は省内一位
深センはこの10年間で713万6,531人増加したことになり、2010年の第6回国勢調査と比較すると広東省内で人口増加率の高い都市第1位となります。(2位は広州[597万5,805人の増加])
深センの男女比率の高さは省内二位
深センの男女比率は、(男)55.04%(女)44.96%となっており、性別比122.43で東莞市に次いで2位(東莞は(男)56.53%(女)43.47% /性別比130.06)
(以下のグラフは広東省全体の男女比率推移)
ちなみに広州市の比率は(男)52.83%(女)47.17% /性別比111.98 です。意外といいですね。
深センの60歳以上の人口は全体の5.36%
深センの60歳以上の人口、市の総人口の5.36%を占めています。この比率は広東省内で最も低く、若者の街と言われるゆえんです。
60歳以上の人口が少ない他の市は、東莞市(5.47%)、中山市(8.87%)…と続きます。
深センの大学教育受講率も省内一位
人口10万人に対して大学(以上)の教育を受けた人の数は、28,849人。これも省内最多です。
二位は広州市(27,277人)、三位は珠海市(25,752人)の順になっています。
深セン市の今後の計画は
一方で、5月15日には深圳市第七届人民代表大会第一次会が開かれ、2021年の深センの経済・社会発展の主な予想目標を以下のように設定しました。
- 地域の国内総生産(GDP)成長率:約6.5%
- 地方の一般公共予算収入の成長率:約5%
- 固定資産投資の成長率:8%以上
- 消費財の小売総額成長率:10%以上
- 輸出入総額成長率:約2%
- 規模以上の産業付加価値の成長率:3.5%以上
- 住民一人当たりの可処分所得:3.5%以上
大規模な学校建設計画
そして、経済・社会発展の質と効率を向上させるために以下の計画を実施するとのこと。
- 60の新しい幼稚園の建設
- 90の小中学校の建設
- 9つの高校の完成
- 13万人の各種学位の追加
- 90万人の基礎教育の場を新設
病院・住宅建設計画
- 3.6平方キロメートル以上の宅地を供給
- 1,500万平方メートル以上の住宅建設
- 75万戸の住宅を建設・調達
- 基本的に保証された住宅制度形成
- 今後5年間で60万人の新規雇用を創出
- 2万床の病院を新設
- バリアフリー都市、子供に優しい都市、青少年育成都市の建設促進
先日深センでは新市長が選出されましたが、上記以外にも高水準のスマートシティ構築、デジタル中国都市のモデル構築といった目標も掲げられており、今後デジタル先進都市としてどのような舵取りをしてゆくのか注目です。
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