深センでの新型コロナワクチン最新情報です。
今まで中国の一部地域で接種されていた、一度の投与で完了する「康希諾生物」(CanSinoBIO)製の新型コロナワクチンが深センでも接種可能となりました。
また、6月30日よりワクチン接種対象年齢を60歳以上に拡大することも発表されました。
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深セン市内のワクチン接種数は1600万回を突破
6月1日以降、深センでは新型コロナワクチンの接種が完全オンライン予約制になり、深セン産(深圳康泰生物制品股份有限公司)ワクチンが接種可能になるなど大きな変化がありました。
現在深センには大・中規模の臨時ワクチン接種所が74カ所、集団単位の臨時ワクチン接種所が79カ所、固定接種所が432カ所あり、1日の接種量は61万9,700回となっています。6月6日の時点で、1,635万900回の接種が完了し、累積接種者数は1,202万3,000人、18~59歳の居住者人口の88.4%を占めています。
ちなみに中国全土でのワクチン接種回数は、6月9日の時点で8億回を突破したとのこと。
今から20日ほど前の5月19日時点では、深セン市の新型コロナワクチン接種数が約1,000万回、接種率は53.5%、1日あたりの接種能力は42万本でした。接種スピードはますます早くなっています。
6月10日より2回目のワクチン接種者を優先に
1回目のワクチンを接種した方の中には、そろそろ2回目の接種期限を迎える方も増えているようです。深センでは6月10日から2回目のワクチン接種者が(1回目の方よりも)優先される模様です。しかし深圳市衛生委員会副主任の常巨平氏によると、現在のワクチンの供給状況から見ても1回目の接種予定者にあまり影響はなく、きちんと供給できるとのこと。
60歳以上がワクチンを接種可能に(6/30-)
今まで中国では、ワクチン接種の対象年齢が18~59歳までとなっていましたが、今回の広東省での60歳以上の数名の感染者の発生を受けて、6月30日以降は深センでのワクチン接種の対象年齢を従来の18~59歳から60歳以上に拡大することになりました。
3歳以上のワクチン接種も国が承認
また、中国の大手ワクチン製造メーカーSinovac(科兴控股生物技术有限公司)の董事長、Yin Weidong(尹卫东)会長によると、Sinovacの緊急用ワクチンの対象年齢を3歳以上に拡大することを国が承認したとのことです。
一度の投与で完了するワクチンがいよいよ深センに
これまで深センでは、「北京科興」(シノバック系列)、「北京生物」(シノファーム系列)、「深圳康泰」(Biokangtai)のワクチン(いずれも種類は不活化ワクチン)を接種可能でしたが、一度の投与で完了する「康希諾生物」(CanSinoBIO/軍事科学院との共同開発)製のアデノウイルスベクター5型ワクチンの接種が可能となりました。当ワクチンはアストラゼネカ製ワクチンと同様の種類です。
とはいえ現在、康希諾生物製ワクチンの供給は比較的タイトのようです。しかも他のワクチンに比べて接種条件がやや厳しく、悪性腫瘍や免疫性の腎臓病、臓器移植後など、免疫機能が低下している可能性がある人には勧められていません。
一度の接種で完了するのは魅力的ですが、アストラゼネカ製ワクチンと同様に健康に不安がある方の副反応リスクを考慮する必要があるようです。
Source:
蛇口消息报:只打一针的疫苗来深圳了!60岁以上人群将可接种疫苗
ShenzhenDaily:Single-dose COVID-19 vaccine available in city 一针剂疫苗来深圳了