深圳市商務局によると、2021年の1~5月に深センで設立された外資系企業は2,400社を超え、契約上の外資額は124億米ドルを超えたとのこと。
外資系企業は深センの企業数の2%に過ぎませんが、これらの企業は毎年深セン市のGDPの約5分の1、輸出入量の40%、税収の30%近くを生み出しているのだそう。
外資利用実績も前年同期比で26%増加
深圳特区報の報じたところによると、2021年の1~5月に深センで設立された外資系企業は2,400社を突破。契約上の外資額は124億米ドルを超えています。そして1月から5月までの同市の外資利用実績は31億ドルを超え、前年同期比で26%増加しました。
新興産業への外資の流入は、深センを国際的なイノベーション都市、世界的な商業・貿易ハブにするための原動力になると報じています。
第三次産業とハイテク産業が多数
近年深センに進出した外資系の大きなプロジェクトと言えば、竜華区で建設中の米国大手小売企業コストコ<華南地区本部>が挙げられます。ナイキも市内にグローバルテクノロジーセンターを設立したようです。
ここ数年の深センにおける外国直接投資のうち、第三次産業とハイテク産業が大きな割合を占めています。次世代情報技術、ハイエンド製造業、新素材、バイオ医療、金融、商品流通、デジタル経済などの分野が外国人投資家に好まれているようです。深センの産業構造にも沿っていますね。
深セン市では外国投資誘致の取り組みを強化
深セン市では、ビジネス環境の最適化とインセンティブの導入により外国投資を誘致するための取り組みを強化し、多国籍企業が市内に地域本部や本部機能を持つ組織を設立することを奨励するため「鼓励跨国公司设立总部企业办法」(多国籍企業の本社企業設立奨励策)を策定・発表しました。
この施策は3月1日に発効し、最高600万元(92.8万米ドル)の報奨金を含む段階的な報奨制度を特徴としています。第一弾としてウォルマート(沃尔玛)、华润万家、凯为医疗投资集团(深圳)、麦克韦尔科技、中国燃料投資、英富曼会展(Informa markets)など18社を認定しました。
深セン市はまた「深圳市外企服务工作站」(深圳市外商企業サービスワークステーション)を竜崗区、竜華区などいくつかのエリアに構築し、外資系企業への対応を強化しています。
外資系企業は深センの企業数の2%に過ぎませんが、商務局の2020年のデータによるとこれらの企業は毎年、市のGDPの約5分の1、輸出入量の40%、税収の30%近くを生み出しているようです。
これはかなりの額ですね。今後も外資系企業は深セン市にとって重要な位置を占めそうです。
Source:
ShenzhenDaily: 2,400 foreign-funded firms set up in SZ in first 5 months