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【広東省・香港・マカオ最新情報】香港はワクチン接種者の渡航要件緩和/マカオ・珠海全市民PCR検査実施

現在、中国全土で警戒が高まっている新型コロナ変異株。広東省・香港・マカオにおける最新情報をお伝えします。

マカオと珠海市では全住民に一斉PCR検査を実施中。一方香港では、ワクチン接種者は非香港居民でも中リスク地域(日本含む)から香港へ入境可能となり、入境政策に関して大きな進展が見られました。

【広東省】中・高リスク地域からの移動者を健康観察

8月4日現在では、17の省から感染者(無症状含む)が報告され、全国で154の中・高リスク地域が指定されました。これは新型コロナの予防・対策が正常化してから最多となっています。民航局は、8月4日から8月31日までの国内航空券を購入した旅客に対して無料で払い戻しができることをアナウンス中。

Image via i深圳

広東省疾病予防管理センターは、高リスク地域から広東省に来た旅行者や帰国した旅行者に対しては直ちに地域に報告し、14日間の集中検疫を受けるよう指示しました。また、現地での感染者が報告されている中リスク地域を含む都市から広東省に到着した場合は、PCR検査と14日間の健康モニタリングが必要となり、過去14日間に省をまたいだ旅行から広東省に戻ってきた市民は、48時間以内にPCR検査を受けることも勧められています。

また、7月25日以降に広東省からマカオに入境した人は報告するようにと伝えています。同時に中・高リスク地域への外出を控え、省をまたいだ旅行や集会を避けることも推奨されています。

【マカオ】感染者を追跡・全市民にPCR検査を実施

報道の通り、マカオ行政府は8月3日に、西安市を訪問後珠海経由でマカオに戻った在住者の新たな確定症例が4件発生したことを受けて、すぐさま周囲をロックダウンし接触者の追跡を実施。8月3日から16日までに開催されるすべてのイベントを中止しました。

8月3日午後3時30分より、マカオから出境するすべての人に24時間以内のPCR陰性証明書を要求。必要な場合を除きマカオから出ないこと、人の集まるところに行かないように呼びかけています。

8月4日午前9時から、マカオ全住民を対象に一斉PCR検査を実施。当検査は3日以内に完了の予定です。

マカオ住民に対するPCR検査通知 Image via 香港通

【珠海市】全市民にPCR検査を実施

珠海市では8月3日から4日の間に、珠海全市民を対象とした一斉PCR検査を実施。8月4日の20時までに珠海市で合計224万4,200人の検体を採取し、64万7,600件の検査結果が発行されました。結果はすべて陰性とのことですが、合計593人が密接な接触者として確認されており、対象者に対しては集中的な隔離医療観察措置を実施中。

Image via 深圳龙岗发布

8月4日からは、(越境トラック運転手を除き)珠海とマカオの口岸出入境利用者には12時間以内のPCR検査陰性証明が求められることになりました。

【香港】マカオを「回港易」プログラムから除外

香港居民が香港に戻る際に14日間の検疫を免除する取り決めである「回港易(Return2hk)」ですが、マカオでの感染者発覚を受けて、香港行政府は8月3日にマカオを「回港易」プログラムから除外することを決定し、マカオから香港への入境後は14日間の強制的な自宅検疫の対象とすることを発表しました。

【香港】ワクチン接種者の渡航要件緩和

一方、香港は8月3日の時点で56日間連続で新規感染者がゼロであることを宣言し、渡航要件の緩和を発表。

Image via 香港新港人

各地域を高リスク、中リスク、低リスクに分類し、8月9日より以下の要件で香港入境を許可します。

高リスク地域

  • ワクチン接種済(2回)香港居民入境可
    (21日間ホテル隔離)

中リスク地域

8月5日現在の分類によると、アメリカ、ドイツ、オランダなど欧米のほとんどの国が中リスク地域とされています。日本も中リスク地域に含まれます。

  • ワクチン接種済(2回)香港居民・非香港居民入境可
    (抗体検査陽性証明書あり:7日間ホテル隔離+7日自宅健康観察)
  • ワクチン接種済(2回)香港居民・非香港居民入境可
    (抗体検査陽性証明書なし:14日間ホテル隔離+7日自宅健康観察)
  • ワクチン未接種香港居民入境可(21日間ホテル隔離)

低リスク地域

  • ワクチン接種済(2回)香港居民・非香港居民入境可
    (7日間ホテル隔離)
  • ワクチン未接種香港居民入境可
    (14日間ホテル隔離)

なお、香港を訪れるすべての人は出発72時間以内のPCR検査陰性証明書をフライト搭乗時に提示する必要があります。

当緩和には懸念も

この取り決めは中国本土のメディアの注目を集め、「香港の厳格な国境管理政策の大幅な緩和」と評されましたが、一方で「香港ではワクチン接種レベルが相対的に低いため、デルタ株が市内に潜入すればすぐに広がる可能性がある」とも指摘されています。

また立法委員の中には、海外の変異ウイルスが蔓延する兆しがあることを指摘し、この措置によって変異ウイルスが香港に侵入し、広東省、香港、マカオの通関に影響が出ることを懸念しており、「移民対策を緩和する時期ではない」と述べました。

Image via 香港新港人

香港非居民の日本人もワクチンを2回接種済みなら入境可能というのは非常に大きな変化ですね。現在日本は中リスク地域に該当するため、香港への渡航を待ち望んでいた方にとっては待望の規制緩和となりますが、この状況がずっと続くかは不明です。

中国国内の感染状況ならびに日本の感染者数の増加によっては渡航不可となるケースも考えられますので早めの行動を取ることをお勧めします。加えて状況は刻一刻と変化しますので、最新情報にも精通なさってください。


Source:

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