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深セン市は照明特別計画を発表:大鵬星空公園を建設し「闇夜保護区」構築へ

先日、深セン市は《深圳市城市照明专项规划(2021-2035)》(深圳市照明特別計画)を発表。

大鵬西涌にある深圳市天文台を基に大鵬星空公園を建設するなど「闇夜保護区」の構築を行います。

ライトショーの代名詞となるほどの深センですが、ここにきて周辺住宅地や商業地の景観照明の施工を厳しく管理し始め、夜の経済との両立を図るようになりました。

「闇夜保護区」

深圳市照明環境管理センターによると、近年の深圳の都市構造の変化に伴い、闇夜保護のデモエリアが設定されています。

この「闇夜保護区」は、以下の地図の緑色に該当します。深センのかなりの部分が対象となります。

画像クリックで拡大(Image via 城市照明专项规划

一区·三軸·三湾·五核」

計画には、「一区·三軸·三湾·五核」という言葉が出てきます。「1つの地区、3つの軸、3つの湾、5つの核」という意味ですが、詳細は以下の通り

“一区”とは、暗闇の夜を守るデモンストレーションエリアである大鹏星空公园のこと。

“三軸”とは、以下の3つの夜景軸のこと。
(主軸)「宝安大道—深南大道—文锦路—龙岗大道—深汕路—站前路
(副軸)「平龙路—观平路—观澜大道—龙观大道—石清大道—和平路—腾龙路—新区大道—彩田路
(副軸)「罗沙路—深盐路—惠深沿海高速

“三湾”とは、「前海湾」「深圳湾」「(茅洲河まで伸びる)交椅湾」の、3つの夜景湾のこと。

“五核”とは、5つの夜景核心区「福田中心夜景核」「罗湖中心夜景核」「后海中心区夜景核」「宝安—前海中心区夜景核」「龙华中心夜景核」のこと。

画像クリックで拡大(Image via 城市照明专项规划

「星を見るための公園を作る」というアイデアは、毎年大鵬を訪れて天体観測や写真撮影を行っている一般市民や天文愛好家からの要望が基になっています。調査の結果、深圳の大鵬半島が「暗夜保護区」と呼ばれる星空公園の中核エリアとして最も適していることがわかり、関係部門が協力して構想を練りました。

深圳天文観測所 Image via 深圳特区报

計画では、深圳天文観測所をベースに「大鵬星空公園」を建設し、星空体験エリア、望遠鏡観察エリア、観光サービスエリアを計画し、星空観察、星空撮影、科学教育を統合した夜の活動を形成することを提案しています。

同時に、东西涌片区、杨梅坑片区、南澳片区、溪冲工人度假村などで光害の改善を実施。周辺住宅地や商業地の景観照明の施工を厳しく管理し、景観照明の点灯時間を設定したとのこと。

闇夜の保護」と「夜の経済」の両立

「闇夜の保護」と「夜の経済」を両立させるのは難しいですが、中国城市规划设计研究院 城市照明规划设计研究中心の主任は「空に向かって引き出される閃光の一部を適度な範囲内に抑え、対応する技術的手段を用いて光害対策に取り組む」と述べています。

毎年10月から5月までの渡り鳥の飛来時期には、深圳湾超级总部片区や、坝光国际生物谷などの重要な生態敏感地域での景観照明や動態照明の使用を厳しく制限し、生態保護に悪影響を及ぼす都市照明工事を速やかに是正し、必要に応じて停止させることを求めています。

Image via 深圳特区报

現在、世界には273(中国には6つ)の暗闇の保護区があり、世界各地で「暗闇対策」が積極的に行われています。

世論によると、98%近くの市民が深セン市内で広大な星空が見られることを期待しており、75%近くの市民が大鵬新区に「暗夜保護区」を設置し、「大鵬星空公園」を建設することを強く望んでいるのだそう。

Image via 深圳卫视深视新闻

近い将来、夜の深圳はライトショーだけでなく星空も見ることができるようになる…のでしょうか。期待したいですね。


深圳出台《城市照明专项规划(2021-2035)》

EyeShenzhen:SZ plans new park featuring starry skies 都市里也能赏星:深圳将建大鹏星空公园

深圳卫视深视新闻:期待值拉满!未来,在大鹏星空公园就能观星露营

深圳特区报:首提建设“暗夜保护区”!深圳将建大鹏星空公园

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