深セン地下鉄20号線は、2021年12月28日の開通に向けて順調に進行中です。
当路線は深セン初の完全無人地下鉄となり、世界最大級の展示会場「国際会展中心」に接続される初の路線となります。また、数年後は東莞地下鉄にも接続される画期的な路線です。
地下鉄20号線(第一期)全長は約8.43km
地下鉄20号線(第一期)の路線は短く、宝安国際空港のある「机场北」駅から始まり、国際会展中心のある「会议中心」駅までの5駅となり全長は約8.43km。5つの駅はすべて地下に位置しており、路線は時速120kmで走行するように設計されています。全駅の名称は以下の通り。
机场北、重庆路、国展中心南、国展中心、会议中心
5駅のうち3駅が他路線と接続されます。
机场北駅 - 11号線、および穗莞深城际线と接続
国展駅 - 12号線(建設中)と接続
国展北駅 - 12号線(建設中)と30号線(計画中)と接続
そして、次のフェーズでは「会议中心」駅から北西に延長してさらに2駅新設。その後東莞R2线と呼ばれる東莞地下鉄2号線と接続される予定です。
深セン地下鉄20号線や、東莞地下鉄路線との接続については過去の記事も参照してください。
初の完全自動運転車両として最新技術を搭載
当路線は2021年10月現在、全線の在来線機器の設置および装飾、空港北車両区間の拡張・改修、システム機器の設置、そして軌道工事が100%完了しているとのこと。
当車両は初の完全自動運転車両として、自動出発、障害物検知、衝突回避、脱線検知機能など様々な安全機能が搭載されています。
特に、今回初めて採用された車両間通信技術は、車両同士が移動速度や相対位置などのデータ情報を共有することで車両制御を行うことができるように。
”AIバーチャル接客”も
通信はWi-Fi 6 ワイヤレスネットワークを採用し、駅構内のワイヤレス帯域幅のレートを向上。そして大型LEDスクリーンと有機EL曲面スクリーンを設置し、AFC(自動改札システム)は顔認識、自然音声対話、AIバーチャル接客などの技術を搭載しており、「生身の地下スタッフのような対応とサービス」を実現し、サービスの質を向上させると述べられています。
ついに自動運転時代に突入する深セン地下鉄。最初は短い路線での運用ですが、この20号線を皮切りに他路線も自動運転が採用されていくのでしょうね。東莞地下鉄との接続は当初の予定では2026年頃になる見込みです。辺ぴな場所とみなされていた宝安空港の北側エリアもこれで一気にアクセスが良くなりそうです。
Source: