中国の大型連休「国慶節」。2021年10月1日から7日までの期間中に深センを移動した旅客者数が発表されました。深セン発着旅客数は459万7,900人で、前年同期比10.6%の減少です。
今年は「省内観光」の傾向が目立ち、深センは国慶節の休日消費で上海、北京に続いて第3位となりました。
深セン市は連休中に移動した旅行者に対して、国内の流行動向に注意し帰省後14日間の自己健康観察を行うこと。また率先してPCR検査を行うように注意喚起を促しています。
目次
中国全土の送客数は4億300万人
10月1日から7日までの全国の送客数は4億300万人。1日平均にすると5,750万人で、2019年同時期の1日平均と比べて33.9%減少、2020年同時期の1日平均と比べて7.5%減少した模様。
今年はいつになく地元で国慶節を過ごした方が多かったようですね。
オンライン食品注文プラットフォーム「美団」の休日レポートによると、2021年国慶節は「省内観光」が旅行の第一選択だったのだそう。全国では、22.4%の住民が他の都市に旅行し、77.6%が地元での旅行を楽しみました。
深セン発着旅客数は459万7,900人
10月1日から7日までの期間中、陸路、海路、空路、鉄道を利用して深センを発着した旅客数は459万7,900人で、前年同期比10.6%減となりました。
旅行車両数は大幅増加
とはいえ、車両利用者は大幅に増加した模様。
国慶節期間中(7日間)の旅行車両は、昨年を大幅に上回る530万4,900台で、2020年国慶節(8日間)の474万9,200台と比較しても11.70%増となりました。 そのうち、東部景勝地への移動は31万9,300台で、2020年(21万1,500台)と比較して50.95%増加しました。
期間中の深セン訪問者数は568万2,800人
国慶節期間中(7日間)の深セン訪問者数は568万2,800人、観光収入は58億1,900万元となり、2020年比でそれぞれ4.02%増、8.42%増となり、2019年比ではそれぞれ91.6%増、85.43%増まで回復したのだそう。
深セン市の主要公園訪問者数は273万人
10月7日17時の時点で、国慶節期間中に深セン市の主要公園訪問者数は273万人に達しました。 人気の高かった上位5つの公園の来場者数は以下の通り
- 深圳湾公园:32万6,000人
- 滨海文化公园:19万9,000人
- 大梅沙海滨公园:16万4,000人
- 莲花山公园:15万4,000人
- 阳台山森林公园:9万6,000人
移動式フードトラックによる軽食サービスも好評
公園がここまで人気なのは、公園管理センターが公開入札を行い、KFCなど大手ブランドチェーンのケータリング会社によって移動式フードトラックを公園内に導入して市民に軽食サービスを提供したことも一役買っている模様。今年はさらにサービス範囲を拡大し、国慶節期間中は営業時間を22時までに延長した公園もあったそうです。
他にも図書館や「Book Bar」と呼ばれる海や公園を見ながら本を読むことのできるスペースや、子供たちの遊び場として提供されている公園なども人気スポット。とはいえあまりに人が多いとリラックスできませんが…
会展中心ではオートショーも開催
10月1日から5日までの期間中、福田区の会展中心ではオートショー「2021深圳国际车展」が開催されました。
今年の展示会は国内外から80以上のブランドと800以上の新型車が展示され、来場者数は37万2,300人、成約台数は17,906台、売上高は56億元に達したとのこと。中国のオートショーは展示車両を見るだけではなくその場で売買の成約も行われるので一大商戦となっています。
火鍋の注文も増加
前述した美団のレポートによると、深センは国慶節の休日消費で、上海、北京に続いて第3位を記録。特にケータリング消費では、火鍋の注文が前年同期比で平均29.9%増加したのだそう。深センの火鍋の注文は65%増加し、78%増加した広州に次いで2位となりました。家で親族、友人とパーティーを行う人も多かった模様です。
今まで国慶節期間中は深センから地方の観光地に流出する一方だったのが、逆に訪問者数が大幅増加しているのは意外な点でした。深センが感染の低リスク地域であることや、巨大観覧車など全国的に注目を集めた施設によって知名度が高まっている点、また上記のオートショーといった各イベントも関係しているのかもしれません。
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