中国では全国的に野菜が高騰中ですが、深センも例外ではありません。一部の野菜は2倍以上に値上がりし、「肉を食べた方が安上がり」との声も聞かれます。
野菜高騰は天候や供給不足などの要因の影響が重なった全国共通の現象と見られていますが、特に飲食店の利益を圧迫し続けています。
「野菜の値段は毎日変わる」
10月に入ると、ほうれん草、きゅうり、大根などの野菜が大幅に値上がりし、ベビーほうれん草は25元/斤にもなったのだそう。ネットでも野菜の高騰は話題となっており、市民の中には毎日の料理にネギやコリアンダーを入れる量を減らしているという声も。
福田区のある野菜売り場の店主が語ったところによると、ここ半月近く「野菜の値段が毎日変わる」とのことです。ブロッコリーの通常価格は1個7~8元(124〜142円)ですが、現在は1個11元(約195円)にまで上昇しています。また、大根の価格も1個4.5元(約80円)まで上昇しました。
葉物野菜は50%UP、2倍以上値上がりしている野菜も
竜崗区のある野菜売り場では、空心菜、白菜などの一般的な葉物野菜が50%アップしているのだそう。他にもキュウリの価格は2倍以上に値上がり中です。
飲食店は打撃
野菜高騰によって特に大きな影響を受けるのは飲食店・ケータリング業界です。
潮汕料理のファストフード店のオーナーは、「本当に余裕がない」と述べており、店の利益はもともと数元ほどだったのが、野菜高騰により購入コストが上がり利益を圧迫しているという。
なぜ野菜の値段が上がったのか?
深圳発展改革委員会価格認証センターによると、今年の国慶節連休後、野菜の価格が一斉に上昇。しかしこれは深センの一都市だけの現象ではなく、天候や供給不足などの要因の影響が重なった全国共通の現象なのだそう。
野菜の価格は半月以上上昇し続けていますが、一部では少し価格が落ち着く兆しも見え始めているようです。
野菜の価格が下がる時期はいつ?
広東省ではこの問題について会議を行いました。担当者によると野菜価格は周期的な特性を示しており、今後、天候が好転して野菜の生産が徐々に再開されると、野菜価格は新たな調整局面を迎えることが予想される、と述べています。
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