2月3日、深センで新たに3例の新型コロナ陽性者が報告されました。1月31日に端を発する深セン市内の感染数は累計11例となります。
広東省及び深セン市はこれを重視しており、2月3日に深セン市市長や書記が宝安区を視察。加えて旧正月などで他都市から深センに戻る際は48時間以内の陰性証明の提示も勧められています。
Top Image via 深圳疾控
1月31日と同一伝播チェーン
今回の感染は現在のところ、すべて1月31日を発端とするチェーン(コードネーム"0131")と同一伝播にあると考えられています。
1月31日:症例1
2月1日:症例2〜4
2月2日:症例5〜8
全ゲノム解析の結果、症例6を除いて全てオミクロン株であることが確定しています。
症例6は検体のウイルス量が少なく、ウイルスの全ゲノム配列が得られなかったのだそう。しかし同一伝播チェーン上にいるため、恐らくオミクロン株と思われます。
2月3日検出症例(9〜11)詳細情報
2月3日に検出された症例(9〜11)の詳細情報は以下の通り。
(症例9)男,72歳,宝安区石岩街道罗租社区下新村八巷在住
(症例10)女,41歳,宝安区石岩街道云熙谷在住
(症例11)男,20歳,宝安区石岩街道浪心社区龙马小区在住
対象者は居住エリアが症例1〜8と同じ宝安区石岩街道周辺、また密接接触者であったことから今回も同一のオミクロン株ではないかと考えられています。
行動軌跡
3例の(ここ数日の)行動軌跡は以下の通り
- 宝安区石岩街道——
- 石岩老市场河边店
- 群星石岩市场
- 家乐购连锁超市(罗租工业大道店)
- 云记早餐店(群星石岩市场店)
- 宏源发花卉苗木产业园
- 丽之苑美甲店
- 星城购物中心
- 1点点(石岩盛妆百货店)
現在、深セン市や区の関連部門が14日以内に11人の症例患者の行動と接触先を網羅的に追跡し、追跡した密接接触者を必要な範囲で管理しているとのこと。接触者から新たな症例が今後発生するかもしれません。
深圳疾控:深圳新增3例病例,累计11例!均在密接者和重点人群中发现
深センに戻る人は、48時間以内のPCR陰性証明を
旧正月の帰省などにより深セン市外から市内に戻る方は、深センに戻る前に48時間のPCR検査陰性証明を取得することが勧められています。証明書がない場合は、深セン到着後48時間以内にPCR検査を済ませ、自己健康監視を強化することが必要とアナウンスされています。
過去14日以内に中~高リスク地域、および現地で陽性例が報告されている都市に滞在した履歴のある人は、率先して地域、職場単位、ホテルなどに報告する必要があるとのこと。
現在、深圳市内の主要エリアではPCR検査のブースが設定されており、多くの方々が検査を受けています。
深セン市市長・書記が視察
2月3日には、深圳市市長の覃伟中氏と党委員会書記の王伟中氏が宝安区を訪れ、今回の感染の隔離施設としてサービスを提供しているホテル「湾区会展国际酒店」の防疫作業について調査・視察を行いました。
i深圳:王伟中覃伟中到宝安区调研检查疫情防控工作 科学精准从严从紧打好打赢疫情处置硬仗
深センは移民の街ゆえ、例年春節の時期になると多くの方々が地方に帰省します。コロナ禍においては他都市の移動はあまり奨励されなくなりましたが、それでも春節のUターンラッシュを迎えるにつれ感染拡大の危険も増大するため駅や空港など主要エリアで警戒を強めているようです。