2月に入り、香港での新型コロナ市中感染者数が増加するとともに、香港から中国本土に入境する人の数も連日1,000人を超えています。
深圳湾口岸の到着者数が増加を続けたため、隔離用ホテルの部屋数や現地のリソースが限界に達していました。2月12日からは港珠澳大橋のシャトルバス運行が再開され、少し落ち着きを見せています。
目次
香港からの入境者に求められる作業
現在、香港からの入境者には隔離ホテルの事前予約と24時間以内のPCR検査陰性証明(紙)提示が求められています。
隔離ホテルの事前予約
「健康ポストルームオンライン予約システム」(“健康驿站房间线上预约系统”)で部屋を予約し、予約が完了してから深センに入境します。以前は予約せずに香港の税関を通過した旅行者がいたようで、部屋の手配が間に合わず旅行者の足止めが発生していたのだそう。
オンライン予約については以下の記事を参照してください。
24時間以内のPCR検査陰性証明書(紙)提示
税関では、香港側→深圳側を通関することになりますが、香港の旅行者は24時間PCR検査陰性証明書(紙)を香港側で提示後、深圳側で新たにPCR検査を受ける必要があります。
クローズドループ管理を行い、隔離施設までバス誘導
深圳湾口岸では、あらかじめ記入された各旅客の行き先に応じて秩序立ったトリアージ(選別)を行い、バスに誘導します。全体のプロセスはクローズドループ(閉ループ)で管理されています。
送迎担当のバス運転手はレベル2の防護服を着用し、乗客との間に物理的なバリアを設けています。隔離ホテルに到着後、乗客全員を対象に再度PCR検査が行われます。
バス内で予期せぬ事態が発生した場合、CDCのスタッフが乗り込んで応急処置を行うほか、乗客の身元確認やチェックインも行います。隔離ホテルには、乗客が他の人と接触しないよう特別なチャンネルが用意されています。
バス車両は追加配備
座席間隔を保つために、50人乗りのバスであっても25人しか乗れません。そのため深センバスグループは緊急に車両を追加配備し、1日平均36台のバスが乗客を乗せることができるようにしたのだそう。
2月以降の入境者数は激増
2月以降、深センへの入境者数は大幅に増加しています。Shenzhen Fanが香港入境事務處公式サイトから2月の入境者数を抽出したところ、以下のようなグラフとなりました。(グラフには香港の市中感染者数も追加しています)特に2月8日は深圳湾口岸の出境者数が2,170人となり、ここ最近では最高数です。
深圳湾口岸のキャパオーバー対策の一環として、2月11日に珠海市新型冠状病毒肺炎疫情防控指挥部は、《关于港珠澳大桥穿梭巴士港珠线双向恢复运行的通告》(2022年第19号)を発布し、2月12日より港珠澳大橋シャトルバスの双方向運行が再開されました。
以下、時刻表になります。香港→珠海路線は現在10:30から20:10までの運行です。
上述のグラフを見てもわかるように、2月12日から運行再開された港珠澳大橋シャトルバスの利用者数が増え始めたため、深圳湾口岸のキャパシティにも余裕が出てきた様子が伺えます。
深圳湾口岸の入境者数は2月8日、9日がピークでしたが、旅客者が立ち往生しないように隔離施設の整備も進行中とのこと。現在は1日800室の(隔離ホテル)予約枠が解放されており、深圳到着予定者は上記のシステムを通じて事前に予約が可能です。
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