6月28日、中国の国家衛生健康委員会は中国入国者に義務付けられている隔離期間を「7日間の集中隔離+3日間の在宅健康観察」に短縮すると発表しました。
これを受け、6月29日に広東省衛生健康委員会は上記の隔離短縮を省内の中国入境者にも直ちに適用すると発表。以下発表内容をお伝えします。
広東省衛生健康委員会発表
広東省衛生健康委員会の原文リンクは以下の通り
广东省新冠肺炎防控指挥办疫情防控组关于调整集中隔离管理措施的紧急通知(粤防疫指办防控函〔2022〕126号)
冒頭で紹介した国家衛生健康委員(国務院)の要件「《关于印发新型冠状病毒肺炎防控方案(第九版)的通知》(联防联控机制综发〔2022〕71号)」を実装するべく、広東省衛生健康委員会は素早い動きを見せました。
隔離期間中に5回、在宅健康観察期間中に1回のPCR検査を実施
今後、新型コロナ密接接触者や入境関係者の管理措置は「7日間の集中隔離医療観察+3日間の在宅健康管理」とし、集中隔離医療観察期間中の1日目、2日目、3日目、5日目、7日目と在宅健康管理期間中の3日目に口腔咽頭スワブPCR検査を実施します。
PCR検査は、集中隔離からの解放前に実施。集中隔離の7日目には、人、物、環境の検体(口腔咽頭スワブ、携帯電話表面、枕表面、浴室ドアハンドルなど)を同時に採取。
人は「单采单检」(シングルテスト)とし、検査結果は12時間以内に返却。「ダブルテスト」は実施しない。人・物・環境のPCR検査結果が陰性であれば集中隔離を解除し、物や環境のPCR検査結果が陽性であれば、隔離された人の感染の可能性を排除した上で集中隔離を解除することができる。
対象者を集中隔離から解放するための迅速な手配を行う。 10日間の集中隔離管理と健康管理を終え、PCR検査の結果が陰性であれば、直ちに集中隔離から解放され、通常の生活を再開することができる。
集中隔離解除前の準備について
隔離対象者は隔離開始後2日以内に行き先情報を記入する。コミュニティは、隔離対象者が在宅医療モニタリングの条件を満たさないことを理由に、コミュニティへの帰還を拒否することはできない。集中隔離解除者の健康コードを赤色から解除し、緑(グリーンコード)に移行。
集中隔離解除日は、健康観察チームが隔離解除の条件を満たしていることを確認し、隔離先には最新のPCR検査結果と隔離者の「集中隔離医療観察解除通知書」(リンク先参照)を発行し、隔離者の健康教育や集中隔離解除後の早期の目的地への帰宅を促す。できる限り直通列車・便の選択、中途宿泊しないようにする。
在宅健康管理期間中の対応
家庭での良好な健康状態の監視を監督する。コミュニティワーカーは、在宅健康モニタリングのために地元に戻った人の情報を把握し、関係者と適時に連絡を取り、電話やテキストメッセージを通じて、在宅健康モニタリング中に必要な健康状態の把握、外出の禁止、PCR検査の完了などの予防・管理要件の実行を促す必要がある。
医療行為やその他の特別な事情で外出しなければならない場合は、適切な個人防護を行い、N95/KN95微粒子マスクを着用し、公共交通機関の利用は避ける。在宅健康観察の3日目に、退院者は「集中隔離医療観察解除書」で「单采单检」(シングルテスト)のPCR検査を行う。
当通知は即日実施を
当通知を受けた後、各地区は直ちに関連する予防と管理措置を必要に応じて調整し、新型コロナ密接接触者、入境者などの隔離管理を標準化しなければならない。すべての地方は、国務院の共同予防管理機構の「9つの禁止事項」の要求を厳守し、監督・検査を強化し、既存の政策・措置に不適合な点があれば適時に修正し、直ちに変更する必要があります。
広東省以外にも各地の隔離ホテルでは隔離短縮措置が次々と実行されている模様です。ぜひ対象地域の公式アナウンスもご参照ください。