7月26日、深セン市は会見を開き、輸入冷凍食品の消毒や管理、および港湾管理業務等における疫病の予防と制御のための新たなガイドラインについて通知しました。
7月25日には深セン市の覃伟中市長や市委書記、副書記幹部が福田区、龍華区、羅湖区、宝安区の主要制御指令センターを訪れ、疫病予防と制御作業の検査・監督を実施。市全体がシリアスになっている様子がうかがえます。
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市内の感染対策に関する記者会見
7月26日、深セン市は市内の感染状況ならびに対策について記者会見を開きました。現在市ではPCR検査サンプリング医療従事者の専門的なトレーニングを強化し、サンプリング技術の標準化、品質向上に努めると共に、密接接触などのリスクグループをできるだけ早く特定・管理するよう対応しているとのこと。
また、感染リスクに応じて高、中、低リスクエリアに区切り、管理の強化を行なっています。流行の起きている地区では、プール、KTV、バーなどの密閉された場所を一時的に閉鎖し、広場舞などの集会活動を中止します。市内のコミュニティ地区、城中村、各種施設の管理強化も実施中。
デリバリー配達員は「白名单」に
デリバリー配達員は、「白名单」(ホワイトリスト)に指定されました。
市商務局は、プラットフォーム企業に主な責任を実行するよう促し、プラットフォームが関連人員を監督して定期的にPCR検査を実施(1日1検査)し、毎日出勤前に従業員のPCR検査証明を検証・確認することを厳格に要求しました。
個人向け小物配送サービスについては、市商務局は企業に対して従業員の健康管理を強化し、配送サービスの従業員向けに個別のホワイトリストを設け、1日1検査の要件を実施するよう促しました。
輸入冷凍食品は「四证一码」が必要
倉庫に入る輸入冷凍品は、バッチごとに完全な検査を行い、1個ずつ六面を完全に消毒し、完全にトレースします。PCR検査が陰性で消毒が適格な輸入冷凍品は、集中管理された出庫証明書を発行して出庫を許可し、関連補足書類を保冷パスに入れて「トレーサビリティコード」を形成するのだそう。ここでPCR検査が陽性だった場合は、市場監督局は輸入冷凍品を分類し、完全密閉倉庫で廃棄を完了し、市場に出回らないように対処します。
輸入冷凍食品は、倉庫での保管や販売のため「四证一码」(4つの証明書と1つのコード)の取得が必要となります。つまり、入荷検疫証明書、PCR検査陰性報告書、消毒証明書、集中管理倉庫証明書、トレーサビリティコードが必要です。監督検査時に保冷庫や事業部がこれらの証明書を持たない製品を販売していることが判明した場合、事業部に重大な是正を促し、是正を拒否した者は法に基づき調査・処罰されます。
陸上港における疫病の予防と制御のための新たなガイドラインを発表
また、7月24日には市の陸上港疫病予防管理業務をさらに強化する《深圳市陆路口岸疫情防控工作指引》(深セン市陸上港疫病予防管理指針)が発表されました。
港湾全体を物理的に閉鎖管理し、「人、車、物」の管理を厳格に規制します。インバウンド旅客・現場スタッフの閉鎖管理の原則に基づき、インバウンド旅客の専用レーン、越境運転者の専用レーン、緊急隔離場所などのインフラを整備し、トランジットレーンの閉鎖管理を強化して、インバウンド人員と本土人員、越境運転者とスタッフの完全物理隔離を実現し、交差感染を防止します。
また、「ホワイトリスト」に載っていない者は港湾管理区域に入ることができず、スタッフの等級管理も徹底。入港地では、移動検査、移送・転用、入港貨物、疫病関連廃棄物の処理などが混在しないようにし、清浄地域、準汚染地域、汚染地域に応じた「3ゾーン」の管理が行われます。
深圳卫视深视新闻:深圳疫情总体可控 严格规范口岸区域“人、车、货”管理
市長、書記、副書記の各所訪問
7月25日、孟凡利書記を始め幹部は、福田区スマートシティ指令センター、竜華区流量制御指令センター、市流量制御指令センターを訪れ、習近平総書記の流行予防と制御に関する重要な演説と指示を徹底的に研究・実行する必要性を強調し、国務院の共同予防・制御機構と省政府の作業計画、新型コロナ感染の予防と制御に関する要求に従うこと、そして地域の疫病を迅速に一網打尽にし、リバウンドを防ぐよう指示しました。
覃伟中市長は文锦渡口岸、莲塘口岸、皇岗口岸を訪問し、越境トラック運転手の接続や現場のチャンネル管理など、予防・管理措置の実施を検査・監督しました。環境消毒、労働保護、汚水監視などの対策を厳格に行い、密輸や不法入境を法に則って取り締まり、外国からの輸入品に対する強固な防衛線を構築して守り抜くようにと指示しました。