香港と中国本土の自由往来再開に伴い、わずか15分で到着する香港と深センを結ぶ越境ヘリコプター運航も3年ぶりに再開されました。
東部通航空によるエアバス135型ヘリコプターは2月8日に運航再開、現在は宝安空港から香港国際空港までの不定期チャーター便のようですが、今後は坪山区からも新ルートを計画中。
気になる値段は…59,800元!
宝安空港から香港空港まで所要時間15分
「深港直升机跨境飞行」と呼ばれる越境ヘリコプター路線は、东部通航空のエアバス135型が用いられていますが、コロナにより2020年初頭から3年間運航停止となっていました。
2023年2月8日に、「宝安空港」ー「香港国際空港」間が運航再開。当日は再開セレモニーも行われ、式典には深圳市交通局副局長も参加。
このルートは、深圳宝安空港から香港国際空港の商用航空中心 (HKBAC)までを飛行します。所要時間はわずか15分です。
実はこれまでに深圳と香港の関係が深い多くの有名企業がこの越境ヘリコプターのサービス再開を東部通航空に要望し続けていました。深圳には華為技術(ファーウェイ)、騰訊(テンセント)、鴻海(フォックスコン)などの大企業があり、香港とのビジネストラベルの需要が高いのだそう。
2023年中に3路線以上を運航再開、新たに2路線を運航開始
今後越境ヘリコプターは、以下のルートの運航を再開します。
「宝安空港」ー「香港信德直升機埸」
「蛇口フェリーポート」ー「香港信德フェリーポート」
「蛇口フェリーポート」ー「香港国際空港」
加えて、以下のルートの運航が新たに開始する予定です。
(坪山区)「燕子湖会展中心」ー「宝安空港」(所要時間 20分)
(坪山区)「燕子湖会展中心」ー「福田大中华」(所要時間 13分)
坪山区の「燕子湖会展中心」は、地図で見るとこのあたり。BYD(比亚迪)本社のすぐ近くです。
加えて、広州白雲空港から香港へ、蛇口フェリーポートからマカオへの飛行ルートも再開する予定です。
気になる値段は…
気になる値段ですが、東部通航の公式アカウントによると、宝安空港から香港国際空港までのフライトは片道59,800元で提供開始。なかなかのお値段ですが、宝安空港から福田までの越境しないルートだと29,800元となります。
とはいえ、他の遊覧プランはもっとお安くなり、999元からのプランも提供されている模様。
プロポーズなどの特別な時に利用したい方は多そうですね。
越境ではないヘリコプター利用の場合、発着地点は以下のヘリポートです。
深圳から香港への陸路通勤は片道90分以上かかりますが、越境ヘリコプターを利用すれば通勤時間を大幅に短縮し、定時性を向上させることが可能です。同時に、航空緊急事態の救助においても重要な役割を果たすことができ、中国本土や香港の住民に効率的な医療サービスを提供することもできます。
深圳と香港間の越境ヘリコプターは、「低高度観光」に新たな機会をもたらします。深圳湾からビクトリアハーバーの遊覧は一定の需要がある模様。将来はeVTOLなどの新しい航空機が出てくる可能性があり、一般の人々はより手頃な価格でこのような空のサービスを利用できるようになると考えられています。
フライト予約方法
WeChatで以下のQRコードをスキャンすると、フライトプランを選択して購入することができるようです。
ご興味ある方はぜひお試しください。
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