4月15日より、広東フェア(Canton Fair)と呼ばれる広州交易会がスタートしました。第133回となる今回は久々のオフライン開催となり、34,000社以上の出展者が約7万ブースを展開することになります。
同時にオンラインでもハイブリッドで開催が行われ、展示数はなんと300万点超え。外需の減少、受注不足に直面している企業をバックアップします。開催に伴いドローンショーも行われました。
目次
広州交易会とは
国内最大の総合見本市として1957年に始まった中国輸出入商品交易会(広州交易会)。長い歴史を持つこの見本市は中国国内外での流通を促進させることを目的としています。通常は春と秋の年2回開催、コロナ禍においてはオンラインでの開催が続いていましたが、今回よりオンラインとオフラインのハイブリッド開催となります。
過去の広州交易会に関する記事はこちら(2020-2022)
第133回広州交易会の開催期間:4月15日〜5月5日
広州でオフライン開催される第133回広州交易会の開催期間は、4月15日から5月5日まで。ここ3年間はほとんどオンラインでの開催でしたが、ようやく久々のオフライン開催となります。
オフライン展示は3つのフェーズで開催されます。各展示の長さは5日間で、総展示面積は150万平方メートルです。
フェーズ1:4月15日〜19日
フェーズ2:4月23日〜27日
フェーズ3:5月1日〜5月5日
約7万ブースに34,000社以上の出展者
今年の輸出展示会には約7万のブースが展開され、実に34,933社が出展予定です。
また、今回初めて3つの展示期間すべてでインポート(輸入)フェアを開催し、アメリカ、カナダ、イタリア、ドイツ、スペインなど40カ国・地域から508社が出展するとのこと。そしてオンライン展示会では、出展者数が35,000社を超え、プラットフォーム機能もさらに最適化されています。
今年の広州交易会はグローバルな投資促進活動を強化しており、各国の大使館や国内外の小売大手14社、また有名な越境ECプラットフォームにも招待を行っています。そして貿易支援サービスを改善し、250以上の組織やサービスプロバイダーと連携中です。
先日、2万人の広州交易会の出展者に対してアンケート調査を実施した結果、企業は総じて外需の減少、受注不足に直面していると回答したようです。
「広州交易会は、中国の対外開放の重要な窓口であり、対外貿易の重要なプラットフォームである」
「広州交易会が良好であれば、中国の経済発展、世界経済の回復に大きな意義がある」
国務院商务部国际贸易谈判代表の王受文氏はこのように語り、今回の広州交易会ではオンラインとオフラインの2つの形態を通じて、出展者とバイヤーが顔を合わせてコミュニケーションできるように支援をすると意気込みを述べました。
新たな展示ホール
今年は、広州交易会の元の会場に加え、新たに10万平方メートルの展示ホールがオープン。3期に分けて開催するため、展示面積は実質30万平方メートル増加することになり、元の会場よりも25%の増加となります。
新しいテーマの展示を追加
また、以下のテーマの展示が新しく追加されました。
- 工业自动化(工業オートメーション)
- 智能制造(インテリジェント製造)
- 新能源(新エネルギー)
- 智能网联汽车(インテリジェントネットワーク接続車両)
- 智慧生活(スマートリビング)
- 孕婴童用品(妊娠とベビー用品)
- “银发经济”(銀髪経済)
- 检测(検査)
- 防护用品(保護製品)
9,000社以上もの新規出展企業
今年の広州交易会では、新規出展企業の数が9,000社以上に達しています。主に、家電、電子、自動車、機械、消費財、医療、ヘルスケアなどの分野が多い模様です。
300以上の新製品が交易会でデビュー
今年の広州交易会では、300以上の新製品や初公開製品が登場します。オンラインとオフライン展示では、工業製造、電子・家電、建材・家具、ハードウェア・工具、家庭消費、ファッション・生活、健康・レジャーなどの分野で展示されています。総展示数の数も多く、オンラインプラットフォームの展示数は300万点を超え、企業の新製品は80万点、グリーン・低炭素製品は50万点、インテリジェント製品は13万点に達しました。
オンラインプラットフォームをさらに最適化
今年の広東交易会のオンライン展示会の一部は、有名な越境ECプラットフォームのビジネスモデルに沿っており、オンラインプラットフォームは141の機能で最適化されているのだそう。オンライン展示会もかなり力が入っています。
オンライン参加は広州交易会オフィシャルサイトから
オンラインでの参加は、以下の公式サイトにアクセス後、指示に沿って登録してください。
ドローンショーも開催
広州交易会開催時には広州塔(広州タワー)で毎回ドローンショーが行われますが、今回も1000機のドローンが広東フェアの開催を告げました。
「广州日报」WeChatアカウントより
Source:
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