Image via 深圳卫视深视新闻
7月27日、深セン市統計局が正式に発表した広東省GDPの統計結果によると、2023年上半期の深セン市の国内総生産(GDP)は1兆6,297億6,000万元となり、前年同期比6.3%の増加となりました。
消費者物価も緩やかに上昇中で、深圳の経済運営は全体として持ち直し、改善に向かっているようです。
これまでのデータ
これまでの深圳市GDPに関する過去データは以下の記事をご覧ください。2023年の深圳市GDP目標は6%に設定されています。
自動車関連が好調
1兆6,297億6,000万元と発表された2023年上半期深圳市GDPの内訳は、第二次産業の付加価値が5,681億9,800万元で、前年同期比4.8%の増加。第三次産業の付加価値が1兆604億5,700万元で、前年同期比7.2%の増加でした。
上半期、深圳市の一定規模以上の工業付加価値は前年同期比3.9%増となり、成長率は1-5月期を1.4ポイント上回りました。
業種別に見ると以下の通りです。
- 鉱業:1.0%減
- 製造業:3.1%増
- 電気・熱・ガス・水道業:24.6%増
主な業種では、自動車製造業が89.7%増、電気・熱生産/供給業が22.7%増、特殊設備製造業が9.1%増でした。主要なハイテク製品の生産高は引き続き急成長し、そのうち、新エネルギー自動車は170.2%増、充電パイル(EV用充電器)は32.6%増となりました。
投資分野も活発
上半期、全市の固定資産投資は前年同期比13.1%増加し、1-5月より0.7ポイントの増加。工業投資は47.5%増と高い伸びを示し、そのうち製造業投資は54.2%増、不動産開発投資は20.8%増となりました。
第二次産業投資は47.7%増、第三次産業投資は6.5%増。活発なハイテク製造業の投資成長率は56.3%増、電子通信機器製造業の投資成長率は66.3%増でした。社会部門への投資も活発で、そのうち文化・スポーツ・娯楽への投資は24.0%増、行政・社会保障・社会団体への投資は50.8%増でした。
市場売上高の伸びも改善
上半期、同市の消費財小売総売上高は5,000億200万元で、前年同期比11.5%の増加でした。
小売売上高を種類別にみると、日用品は10.9%増、ケータリングは16.6%増。 穀類・油は12.7%増、飲料は23.3%増で、基本的な生活用品の売れ行きが好調でした。また、通信機器は22.6%増、化粧品は11.6%増。ネット通販の小売売上高は32.5%増。
商品の輸出入は成長を維持
上半期、同市の輸出入総額は1兆6,763億6,800万元で、前年同期比3.7%の増加でした。 そのうち、輸出は1兆478億8,200万元で14.4%増加し、輸入は6,284億8,600万元で10.3%の減少でした。 そのうち、一般貿易の輸出入の伸びは6.8%で輸出入総額の52.4%を占めており、その割合は前年同期比1.5ポイントの増加でした。
金融機関の預貸金残高は引き続き増加
6月末現在、市内金融機関(外資を含む)の自国通貨及び外貨預金残高は13兆1,838億5,000万元で、前年同期比10.2%の増加でした。金融機関(外資を含む)の自国通貨および外貨建て貸出残高は9兆883億3,500万元で、前年同期比8.6%の増加でした。
消費者物価は緩やかに上昇
上半期、同市の消費者物価は前年同期比1.0%の上昇。そのうち、食品・タバコ・酒類は3.0%上昇、衣類は3.7%上昇、住宅は0.2%下降、生活用品・サービスは0.4%上昇、交通・通信は2.6%下降、教育・文化・娯楽は2.5%上昇、医療は0.1%上昇、その他の商品・サービスは3.7%の上昇でした。
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