Image via 深圳发布
世界最大のコーヒーチェーンであるスターバックスは、今後3年間で約15億元(2億600万米ドル)の初期投資を行い、深セン福田区にイノベーション・テクノロジーセンター「星巴克中国創新科技中心」を設立すると発表しました。
「星巴克中国创新科技中心」設立セレモニー
2023年8月に、「星巴克中国创新科技中心」(Starbucks China Innovation and Technology Center)設立セレモニーが開催されました。福田区政府とスターバックス・チャイナの間で調印された投資枠組み協定によると、当センターは福田区に開設され、9月に稼働予定。3年間で約15億元の初期投資を行い、中国におけるスターバックスの小売業務とオムニチャネル・ビジネスのデジタル化を加速させます。
「深センは中国におけるデジタル・イノベーションの温床であり、大湾区の発展の早期実証地域です。 私たちは、志を同じくする地元の技術者や起業家と協力し、テクノロジーによる人と人とのつながりの無限の可能性を解き放つことに興奮しています。」と、スターバックス・チャイナ会長兼CEOの王静瑛氏は語りました。当テックセンターは、ビッグデータ、インサイト・アナリティクス、その他のテクノロジーを通じて新たな体験を創造することで、同社のデジタル・イノベーションを支援するのだそう。
現在は中国本土に6,500以上の店舗、2025年までに9,000店舗展開予定
1999年に中国市場に参入したスターバックスにとって、中国は最大の国際市場となり、最も重要な戦略的市場のひとつとなってきました。現在は中国本土に6,500以上の店舗を有し、250都市に進出しています。
スターバックスのリインベンション・プランによると、スターバックスは2025年までに中国での店舗数を50%増の9,000店舗とし、店舗拡大、オムニチャネル・エンゲージメントの成長、自宅や外出先でのコーヒーサービスなどの取り組みを通じて、売上高を2倍、営業利益を4倍にすることを目指しています。
スターバックスと親和性の高い深セン、「コーヒー経済」も好調
「スターバックスが福田を選んだのは、深センの市場展望とビジネス環境に全幅の信頼を置いているからです。将来的には、最先端のデジタル技術を活用し、よりグリーンで革新的な店舗をオープンします」「当センターの設立はスターバックスのデジタルイノベーションを強力に後押しするものであり、スターバックス中国と福田区が協力し、手を携えて深センが世界に影響力を持つテクノロジーとイノベーションの首都になることを期待しています」とスターバックス中国の政府関連・社会的影響担当副社長の竺蕾氏は述べました。
スターバックスは2002年に深センに進出し、中国南部で最初のスターバックスとして深圳中信城市广场にオープンしました。
スターバックスの深セン進出15周年にあたる2018年には、万象天地に華南初の旗艦店をオープン。2019年には、華南初のコーヒー+バー形態店舗となるスターバックス深圳湾万象城店にオープン。2022年には、中国南部初の環境に優しい「绿色门店」(グリーンショップ)が深圳赋安科技大楼にオープンしました。
また、今年6月には深センで300店舗目となる深圳天河城分店が羅湖区の金威啤酒ブルワリー跡地にオープンした。他にも、深圳梅林卓悦汇门店は中国で唯一のペットフレンドリーなスタバとしても話題となっているのだそう。
現在、フォーチュン500社のうち、実に45%を占める227社が深センに投資して地域本部や支社を設立しており、そのうち156社以上が福田区に地域本部や支社を設立しています。
そんな深センの中心地区とも言える福田区には71の主流コーヒーブランドがあり、1300以上のコーヒーショップが展開中で、「コーヒー経済」は福田市の多様な消費パターンの新たな基準となっているのだそう。この背景には可処分所得の急成長、急速な都市化があるとされています。
ECプラットフォームの美団によると、中国のコーヒー産業は2022年に2,000億元と推定され、2025年には3,690億元に達すると予測されています。
今後も爆伸びしていく中国のコーヒー産業の流れを受けて設立された当テックセンターは、ファッション消費産業とデジタルを統合する画期的なプロジェクトと言われており、深圳の技術力がスターバックスのデジタルイノベーションをどのように加速させていくのか、今後の展開が楽しみです。
Source:
NowShenZhen: [News] Starbucks to setup Tech Center in Futian