9月7日から8日にかけて異常な豪雨に見舞われた深セン市では現在警報シグナルが黄色に格下げされ、交通機関も徐々に回復しています。
今回、深セン市の最大累積降雨量は羅湖区にて469mmを記録し、いくつかの項目においては1952年の観測史上記録を更新しました。
しかし、9月10日も深圳市では局地的な豪雨が発生すると予想されています。今回の豪雨によってダメージを受けたエリアは引き続き警戒が必要です。
台風「海葵」の影響により、一部口岸・駅封鎖
9月7日の台風「海葵」(アネモネ)の影響により、各地で大雨が降り至るところで冠水が発生し、小中学校や幼稚園も休校となりました。
警報レベルは格下げされ、交通機関は徐々に回復中
9月7日から8日夜間や明け方にかけて、交通運輸局の作業員は交通管制を敷き、夜を徹して各車両の救助作業を行い、排水管の詰まりを取り除き、倒木の除去や排水作業などを行いました。
9月8日午後2時の時点において、深圳市の赤・オレンジで表示されていた暴雨警報シグナルは黄色に格下げされました。市内各地で冠水していたエリアの水は引き始め、交通機関も回復に向かっています。
降雨量
今回の豪雨により、最大累積降雨量は469.0mmを記録(羅湖区東湖街道)、各エリアも以下のような降水量を記録しました。
- 羅湖(380.8mm)
- 福田(263.8mm)
- 龍華(251.7mm)
- 光明(250.8mm)
- 塩田(240.8mm)
- 龍崗(234.8mm)
- 宝安(169.5mm)
- 南山(133.9mm)
- 平山(82mm)
- 大鵬(48.6mm)
1952年観測史上記録を更新
今回の豪雨は、以下の7項目において1952年観測史上の記録を更新しました。
- 2時間(195.8mm)
- 3時間(246.8mm)
- 6時間(349.7mm)
- 12時間(465.5mm)
- 24時間(522.8mm)
- 48時間(576.7mm)
- 72時間(614.6mm)
大雨の原因
今回の大雨の原因は、以下の要因が挙げられています。
- 台風「海葵」(アネモネ)低気圧の循環が午後7時から午前8時まで長時間停滞したこと
- 低気圧、季節風、弱い寒気の3つが重なったこと
- 大雨の「列车效应」(列車効果:列車の車両が同じ線路を次々と通過する)で、同じ地域で長時間の降水が続いたこと
9月10日にも局地的な豪雨予想
深圳市は10日もしないで局地的な豪雨が予想されています。河川付近におられる方や山間部におられる方、また今回の豪雨でダメージを受けたエリアにおられる方は危険な地域に近づかないようお勧めします。