広州ー深センー上海リニア計画進行中、深センー上海間は2.5時間!

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広州市は先日、広州市総合立体交通網規則を発表し、数年前から話題となっている中国主要都市をリニア線で結ぶ計画について再度言及しました。

時速600kmの中国リニアが開通すると、深センー上海間は約2.5時間で到着する計算となり、広大な中国の東西南北が新たなインフラでつながります。

「广州市综合立体交通网规划(2023-2035年)」発表

5月17日、広州市政府弁公室は《广州市综合立体交通网规划(2023-2035年)》を発表しました。

その中でも、「京港澳高速磁悬浮」「沪(深)广高速磁悬浮」という2つのリニア路線が話題を集めています。

「沪(深)广高速磁悬浮」(Shanghai-Shenzhen-Guangzhou High-speed Maglev Railway)は、「广州-深圳-汕尾-汕头-福州宁波-上海」を海岸沿いに走るルート。

「京港澳高速磁悬浮」(Beijing-Hong Kong-Macao High-speed Maglev Railway)は、「北京-石家庄郑州-武汉-长沙-韶关-广州-佛山-珠海-澳门(マカオ)」となり、南のマカオと北の北京を結ぶルートとなります。

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深センから上海まで約2.5時間で到着

時速600キロのリニアモーターカーが開通すると、広州から北京まで(約2,000km)は約3.3時間で、深センから北京まで(約2,200km)は約3.6時間で、広州から上海まで(約1,600km)は3時間以内で、深センから上海まで(約1,500km)は2.5時間で到着する計算なのだそう。

いずれにしても、高速鉄道の半分以上の時間短縮となります。

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「広州ー深セン」間が先行開通の公算大

中国の開発した時速600kmのリニア線は、現在研究開発段階から高速路線試験段階に入り、徐々に実証運転、産業開発段階に移行する計画です。将来は大都市間におけるリニア線の配置を推進し、試験路線の建設を検討していくようですが、リニアは技術的には実現可能であるものの、土地空間計画、コスト投資、工学的課題、既存の交通パターンへの影響などを総合的に考慮すると、実現にはまだ遠いとされています。

とはいえ、実験線の建設計画は前倒しで進められており、すでに3年前の2021年2月に広東省は《广东省国土空间规划2020-2035年》を発表し、この中でリニア計画について触れています。

都市間の距離が基本的に1,000kmを超える広大な中国では、航空と高速鉄道による輸送システムが確立されていますが、南北方向では、北京から深圳までの所要時間は高速鉄道で約8時間、飛行機で約5.5時間を要します。東西方向では、成都から上海までの所要時間は高速鉄道で約11時間、飛行機で約5時間を要します。

高速鉄道の速度は時速200~350kmで、民間航空の飛行速度は時速800km以上ですが、時速600kmのリニア線が実用化されると、高速鉄道と航空輸送の速度差が埋まります。

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高速で移動するリニアは、安定して運行できるよう頻繁な停車と発進を避ける必要があります。そのためあまり多くの停車駅を設置しないことが求められており、停車駅は重要な交通拠点や大都市に限られる見込みです。この点で従来の高速鉄道とは異なります。

広州は、今回話題に上がった2つのリニア線「京港澳高速磁悬浮」「沪(深)广高速磁悬浮」の合流地点となり、最初に建設されるリニア区間は広州ー深セン間だろうと言われています。


Source:

上海攻略通:重磅!上海⇋广州仅需3小时!沪深广磁悬浮要来了!

百科片场:广州到武汉仅需1.7小时,到北京只需3.3小时,时速600公里的高速磁悬浮要来了

铁路建设规划:广州到上海3小时、北京3.5小时,高速磁悬浮要来了?

ShenzhenDaily:Maglev trains to link SZ with GZ and Shanghai 沪(深)广高速磁悬浮要来了

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