Image via ShenzhenDaily
2024年の深圳市内全地区における平均累積降雨量は1,000ミリを超え、例年の広東省を覆う大雨集中期「龙舟水」の中でも今年は集中豪雨の日数が2008年以来、2番目の多さとなる13日間に達しました。
今週より雨量は減少する見込みですが、各地で2次災害が懸念されています。お出かけの際はご注意ください。
2024年は記録的な雨量を観測
広東省を含む中国南部では、例年5月から6月にかけて「龙舟水」(龍舟水/龍船水)と呼ばれる端午節/ドラゴンボートフェスティバル前後の大雨集中期に入ります。この時期は5月21日から6月20日までが目安とされていますが、2024年は特に降雨量が多く、集中豪雨の日数が13日間に達しました。
6月16日の時点で、2024年の深圳市内全地区における平均累積降雨量は1,000ミリを超え、塩田区、坪山区、大鵬新区、深汕特别合作区の降雨量は特に記録的でした。6月16日の時点における深圳の平均雨量は490.5mmで、過去5年間の同時期の1.56倍となりました。
日照時間、湿度も記録的
この時期は、広州、深セン、佛山、東莞など各地で集中豪雨や雷雨に見舞われ、たびたび暴風雨警報が発令されました。大雨の影響で休校となった広東省内の学校もあったようです。また、大鵬城風景区や马鞍山生态公园を閉鎖、坪山区の貯水池放流など豪雨の影響が出ています。
雨量だけでなく、日照時間や湿度の面でも例年と異なっていたようです。龙舟水の期間中、深圳市の平均相対湿度は87%で歴代3位となり、累積日照時間はわずか29.8時間、これは歴代最低なのだそう。
「龍舟水」は終了へ、二次災害の注意も
今週より亜熱帯高気圧は北上し始めるため、降り続いた雨は終わりを告げ、日差しとにわか雨に変わります。徐々に日差しが強くなり、気温も上昇する見込みです。一方で長く降り続いた雨の影響により土壌の水分量が高くなっており、山間部の斜面や河川での2次災害が起きる懸念も指摘されています。お出かけの際はご注意ください。
Source:
深圳特区报:累计雨量均已突破1000毫米!下周深圳天气终于……
ShenzhenDaily:Shenzhen pounded by thunderstorms
ShenzhenDaily:Torrential rains force flood release, mountain park closure