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深セン市2024年上半期GDPは1兆7300億元、前年同期比5.9%増

7月26日、深セン市統計局が正式に発表した広東省GDPの統計結果によると、2024年上半期の深セン市の国内総生産(GDP)は1兆7,302億2,200万元となり、前年同期比5.9%の増加となりました。

都市別ランキングでは深セン市が上海、北京に次いで3位となり、広東省や中国全土の経済を牽引している一方、広東省のGDP成長率は3.9%で全国平均を下回っています。

深圳市過去GDPデータ

深圳市の2023年以前のGDPは以下の記事をご覧ください。

深圳市のGDPは上海、北京に次いで3位

2024年深圳市上半期GDPは1兆7,302億2,200万元、前年同期比5.9%増でした。

これは深圳市の人口で割ると、一人当たり9万7,000元のGDPを創出したことになるのだそう。

Image via 湾区书院

中国国家統計局は7月15日に、中国全土の2024年上半期のGDP実質成長率を5.0%と発表。その後中国各都市の統計局により地域別のGDPが順次発表されていきました。完全ではないものの8月1日の時点で上位都市はほぼ出揃い、ランキングも確定しています。

広東省21都市全体の2024年上半期GDP成長率は3.9%となり、全国平均を下回りました。特に広州は2.5%増にとどまりましたが、深圳は引き続き広東省の経済を牽引しています。

以下は中国各都市の2024年上半期GDPトップ20ランキングですが、深圳は上海(2兆2,346億元、4.8%増)北京(2兆1,791億元、5.4%増)に次いで安定の3位。成長率は上位2都市を上回っています。

産業単位内訳

産業単位の付加価値内訳は以下の通り

  • 第一次産業:10億2,200万元、前年同期比5.6%減
  • 第二次産業:6,329億3,200万元、前年同期比10.3%増
  • 第三次産業:1兆962億6,700万元、前年同期比3.5%増

工業生産は12%増、ハイテク製品が好調

上半期、深圳市の規模以上の工業付加価値は前年同期比12.0%増となりました。特に電子機器分野におけるハイテク製品生産が好調です。

業種別で分けると以下の通り。

  • 鉱業:5.8%増
  • 製造業:12.7%増
  • 電気・熱・ガス・水道業:8.3%増

主な産業分類

  • コンピュータ・通信・その他電子機器製造業:17.0%増

主要なハイテク製品生産

  • 3D印刷設備:83.3%増
  • サービスロボット:37.6%増
  • 電子部品製品:29.1%増

固定資産投資は8.9%増、工業投資は49.2%増

2024年上半期、深圳市の固定資産投資は前年同期比8.9%の増加

中でも工業投資は49.2%増と大きく伸び、製造業投資は55.5%増、ハイテク製造業への投資は69.3%増、そのうち電子通信設備製造業への投資は79.0%増となりました。社会部門においては、住宅サービス・修理・その他サービスが235.5%増、教育投資が24.8%増でした。

消費財小売は1.0%増、家電も好調

上半期、深セン市の消費財小売総売上高は5,072億300万元で、前年同期比1.0%増加しました。
消費の種類別で見ると以下の通り

  • 日用品:1.0%増
  • 飲食:1.3%増
  • 穀物・油・食料品:12.6%増
  • 飲料:2.4%増
  • 家電製品:5.9%増
  • AV機器・通信機器:2.7%増
  • ネット通販:3.7%増

輸出入関連

2024年上半期の深圳市輸出入総額は2兆2,013億1,900万元で、31.7%増加となりました。

  • 輸出:1兆4,088億7,200万元、34.9%増
  • 輸入:7,924億4,700万元、26.5%増

その中で一般貿易の輸出入は46.5%増となり、総輸入と輸出の58.4%を占めています。

金融機関の預金・貸出

金融機関の預金・貸出残高は順調に増加し、6月末現在、市内金融機関(外資を含む)の自国通貨および外貨預金残高は13兆3,959億9,400万元で、前年同期比1.6%の増加。金融機関(外資を含む)の自国通貨と外貨の貸出残高は9兆5,169億9,500万元で、前年同期比4.7%の増加でした。

消費者物価は0.2%上昇

上半期、深セン市の消費者物価は前年同期比0.2%上昇し、緩やかに上昇していることがうかがえます。内訳は以下の通り

  • 食品・タバコ・酒類:0.1%下落
  • 衣料品:3.6%上昇
  • 住宅:0.2%上昇
  • 生活必需品・サービス:0.7%上昇
  • 交通・通信:1.4%下落
  • 教育・文化・娯楽:1.7%上昇
  • 医療:0.5%上昇
  • その他商品・サービス:1.6%下落
Image via 湾区书院

深圳发布などの記事によると、2024年上半期は複雑な外部環境の中にあっても全体として経済は順調に推移したと総括されている一方、国内の有効需要はまだ不十分なため、今後は景気回復の基盤を固め、「稳中求进、以进促稳」(安定の中で進歩を求め、進歩で安定を促進する)という原則を堅持する必要があると述べられています。

Image via 湾区书院

深圳市のGDPは今後も順調に成長していくと思われますが、広州は少し速度が緩くなってきていますね。そして重慶の勢いも気になるところです。ちなみに広州では今回重慶に抜かれたショックを伝えている記事が散見されています。


Source:

深圳统计:2024年上半年深圳经济运行情况

深圳统计:图解:2024年上半年深圳经济运行情况

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一步一思考:【财经资讯】290城市公布2024年上半年GDP数据(数据截至日期:2024年8月1日06:00)

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